『ジャスティス・リーグ』バットマンのスーツはなぜグレー感が増した?衣装デザイナーがこだわり明かす
映画『ジャスティス・リーグ』(2017)の衣装デザイナーが、米ファッションメディアFASHIONISTAのインタビューでバットスーツのこだわりを解説。前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)と今作とでバットスーツの色調が異なる理由についても明かした。
FASHIONISTAのインタビューに応じたのは、映画『ジャスティス・リーグ』の衣装を手掛けたマイケル・ウィルキンソン氏。1989年のティム・バートン版『バットマン』以来、映画版バットマンは黒を基調とした色合いのスーツを纏っていることが多かったが、『バットマン vs スーパーマン』では、フランク・ミラーによる原作コミック『バットマン:ダークナイト・リターンズ』を踏襲したグレーのコスチューム・デザインとなっていた。
『ジャスティスリーグ』のバットマンが物語前半で着用するバットスーツは『バットマンvsスーパーマン』時のスーツに比べて、さらに少し明るいグレーになっている。その理由について「真っ黒ではなく、”グレーのスーツ”という伝統的なアイデアを守りたかったんです」とウィルキンソン氏は回答している。「コミックのバットマンは、黒いマントにグレーのスーツという姿が多いですよね」。
ウィルキンソン氏が『ジャスティスリーグ』バットスーツのデザインに関してこだわった箇所は色調以外にもある。スーツの下層には薄いアーマー・プレートを埋め込んだほか、腕部分にメタルプレートを装備し、より機能的に。また物語の後半では、さらに防護に特化したものになるようスーツをアップデート。防護アーマー及び特殊機能をスーツに取り付け、目の保護具も取り付けた。ウィルキンソン氏は「今作でバットマンは更なる脅威に直面するので、よりシリアスで激しい戦いに備え、”タクティカル・スーツ”を与えたかったんです」と、アップグレードの背景を明らかにした。
映画『ジャスティス・リーグ』は、2017年11月23日(木・祝)日本公開。物語を楽しむのはもちろんのこと、デザインのこだわりが詰まったバットスーツにも着目してみては。
(文:まだい)
Source: https://fashionista.com/2017/11/justice-league-movie-costumes-2017