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『ジャスティス・リーグ』サイボーグの出番、ザック・スナイダーが撮ったのはワンシーンのみ ─ ほぼ全編が再撮影、スナイダー・カットで復活へ

ジャスティス・リーグ
JUSTICE LEAGUE and all related pre-existing characters and elements TM and © DC. Justice League and all related new characters and elements TM and © Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)は、ザック・スナイダー監督が製作途中に降板したのち、後任者として就任したジョス・ウェドンによって大幅な再撮影・再編集が行われたことで知られる。世界中のファンからの要望に応えて、2021年には、スナイダーの初期構想に基づく“スナイダー・カット”こと「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」も世界配信予定だ。

このたび、サイボーグ役のレイ・フィッシャーは、『ジャスティス・リーグ』劇場公開版のサイボーグ登場シーンのうち、スナイダーが手がけたのはワンシーンのみだったと明かしている。Geek House Showに登場したフィッシャーは、再撮影の様子をこう振り返ったのだ。

「撮影のなかでは、オリジナルとそっくりに撮り直したところもありました。[中略]僕の役柄について言えるのは、劇場公開版のうち、ゴッサム市警の屋上で、ゴードン本部長やバットマン、フラッシュと一緒にいるシーン以外はすべて撮り直したということ。僕の出番はほぼすべて撮り直したんです。他の人たちがどうだったのかは、現場にいなかったのでわからないんですが。」

言及されている「ゴッサム市警の屋上」のシーンとは、誘拐事件への関与が疑われるバットマン/ブルース・ウェインをゴードンが呼び出した夜、バットシグナルを見たサイボーグも市警に姿を見せる場面のこと。バットマン、フラッシュ/バリー・アレン、ゴードンのほか、ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンスも登場していた。もっとも、このシーンでさえサイボーグの出番はごくわずかなのだが……。

フィッシャーいわく、撮影監督のファビアン・ワグナーは「(劇場公開版のうち)ザックの映像は10%くらい」と証言したとのこと。フィッシャー自身もこれに同意し、「20分くらいがザックの撮った映像だと思います。文脈とは関係なく使用されているところもあるかもしれません」と述べた。“スナイダー・カット”の公開が発表された際、フィッシャーが涙を流して喜んだのは、のちに彼が告発した製作トラブルのみならず、自身の仕事が世に出ることへの喜びもあったに違いない。

「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ」は、各話1時間の全4話構成、すなわち4時間の物語として登場予定。フィッシャーが「ものすごい作品になります」と自信をにじませるように、スナイダー監督は当初の構想に基づいて作品を再構築し、追加撮影も実施している。おなじみのキャラクターのほか、『スーサイド・スクワッド』(2016)からジャレット・レト版ジョーカー、また劇場公開版では顔見せにとどまったジョー・マンガニエロ演じるデスストロークも参戦。ヴィランとしてダークサイドが登場することも判明している。

「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」は2021年、HBO Maxにて米国配信予定。世界各国でのリリースも計画されている。

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Source: Geek House Show

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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