Menu
(0)

Search

『ジャスティス・リーグ』出演者がジョス・ウェドン監督を告発「下劣で、虐待的で、プロではなく、全く受け入れがたいものだった」

レイ・フィッシャー / Ray Fisher
©THE RIVER

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)でサイボーグ/ビクター・ストーンを演じたレイ・フィッシャーが、降板したザック・スナイダー監督に代わって映画を引き継いだジョス・ウェドン監督を“告発”した。

「ジョス・ウェドンの『ジャスティス・リーグ』現場でのキャストやクルーの扱いは下劣で、虐待的で、プロではなく、そして全くもって受け入れがたいものだった。

彼は色々な面で、ジェフ・ジョンズとジョン・バーグによって生かされていた。

責任>エンターテインメント」

これは衝撃的な暴露だ。レイはこの直前、2017年のサンディエゴ・コミコンにて「ジョスは素晴らしい人で、ザックは良い人を選んでくれた。彼のために綺麗に仕上げてくれた」と話している映像について「時間をとって、この時の発言の全てを全力で撤回したい」とコメントしたばかりだった

非難はジョス・ウェドン本人のみならず、当時DCエンターテインメント社長だったジェフ・ジョンズ、制作部門共同社長だったジョン・バーグにも及んでいる。この主張が仮に事実と異なるものだった場合、名誉毀損としてジョス側から法的な報復を受ける可能性もあったはずだ。レイが告発に至ったのには、相当な思いと覚悟があったに違いない。(ジェフ・ジョンズとジョン・バーグは、『ジャスティス・リーグ』の興行不振を受けて退任している。)

レイの暴露は、これまでの様々な疑問に大きなヒントを与えるものだ。なぜレイは、かくも熱心にザック・スナイダー監督およびスナイダー・カットの意義を訴え、そうしたメッセージを投稿しては全削除するという行為を繰り返してきたのか?なぜジョス・ウェドンは『ジャスティス・リーグ』以降目立った映画製作をしておらず、またスナイダー・カットに関する一連の話題へ一切言及しなかったのか?

一方で気がかりもある。ジョス・ウェドンはマーベル映画『アベンジャーズ』(2012)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)監督も務めている。レイが告発したようなジョスの態度は『ジャスティス・リーグ』に限ったものだったのか?それとも『アベンジャーズ』の時も同様だったのか?バットマン/ブルース・ウェイン役のベン・アフレックのような経験豊富な共演者らは、ジョスとどう接していたのか?彼らは今後、本件について言及できるのか?

さらに、ステージでレイがジョスを擁護する発言をした映像の見方も変化する。つまりこの時、レイはプロとして振る舞うため、本心にないことを無理に口にしていたわけである。これはレイにとって擦り減るような瞬間だっただろうし、事情を知った上で見直すと、隣にいるジェイソン・モモアが妙に無表情だったことにも合点がいく。

レイは映画俳優としての実績が無く、『ジャスティス・リーグ』のためにザック・スナイダーが“発掘”したに等しい、言わば出演者の中でも末っ子的な存在だ。そんなレイにとっては、初の大舞台で、恩人ザックに代わって現れたジョスの傍若無人ぶりを見るのは辛いものがあったのだろう。

ともあれ、客観視するのなら、現時点で本件はレイからの一方的な告発となる。より詳細に考察するためには、レイ以外の出演者や関係者からの情報や、ジョス側の反論が必要だろう。なお米VarietyIndieWireは米ワーナー・ブラザースおよびジョス・ウェドンにコメントを求めたが、返答がなかったと記している。

ジョス・ウェドンは、愛娘の死を受けて製作から降板したザック・スナイダーの後を継いだ『ジャスティス・リーグ』後任監督。スナイダーの作風は壮大で重厚なものだったが、ジョスは明るく快活なものに変えた。これがファンの間で大きな賛否を呼び、スナイダー監督が本来意図していたバージョン、通称スナイダー・カットの公開を求める「#ReleaseTheSnyderCut」運動が盛んになった。これが結実し、ザック・スナイダーが改めて作品を完成させて2021年に米配信となることが決定

レイはその発表に際し、「本当に大きなことです。スナイダーにとって、僕にとってもかけがえのないこと。ありがとうございます」と涙を流していた。また、スナイダー・カットへの着手に際して、スナイダー監督から最初に電話を受けたのがレイ・フィッシャーだったとも伝えられている

【続報】ジョン・バーグが否定

Source:Variety,IndieWire

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly