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幻の『ジャスティス・リーグ』3部作構想、衝撃の内容が語られる ─ グリーン・ランタンの合流、バットマンの悪夢

ジャスティス・リーグ
© JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

幻になってしまった『ジャスティス・リーグ』3部作の、驚きの内容が明らかになった。

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)は、それまでシリーズの世界観を創り上げていたザック・スナイダー監督が愛娘の死を心労に途中降板。マーベル映画『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドン監督が後を引き継いだが、ザック監督作品に見られたダークでシリアスな作調は鳴りを潜め、ユーモアも取り入れられた明るいトーンに置き換わっていた。

この交代劇により、ザック・スナイダー監督が本来構想していたシリーズ展開の計画が大きく変更。サイボーグ役のレイ・フィッシャーからは、「絶対に3部作で考えていたんだと思います」と語られていたが、現実を見ればこの計画は幻に終わったと考えるしかない。果たして、ザックが構想していた『ジャスティス・リーグ』続編2作はどのようなものだったのだろうか。

「世界一有名なオタク」であり、監督、脚本、編集技師、俳優としてマルチな活動を見せるケヴィン・スミスはこの頃、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の撮影セットを訪問。その場でケヴィンは、『ジャスティス・リーグ』の両バージョン…、つまり、劇場公開版と、そこに至らなかったザック・スナイダーの構想版の両方に従事していたスタッフと話した。そこで、かつてザックが描いていた『ジャスティス・リーグ』3部作構想の内容一部始終を聞かされている。

幻の『ジャスティス・リーグ』続編概要

ケヴィンによれば、構想された『ジャスティス・リーグ』3部作で参考とされていたのは、コミック『NEW52:ジャスティス・リーグ』などのジム・リーによるアイデアボードだった。一作目の展開は、劇場公開されたものと大筋では同じ。ただしラストが異なり、ジャスティス・リーグのメンバーがブームチューブの向こうにダークサイドを目撃、ダークサイドもヒーローたちと目を合わせるというものだった。「ブームチューブが閉じて、そこで終わるはずだった。(向こうの世界に)何かがいるということが分かってしまったので、挑まなくてはならなくなる。」

続く『ジャスティス・リーグ2』では、「アポカリプスや、おそらくニュージェネシスとの戦いのため、銀河に行く展開だった。そこでグリーン・ランタン・コァも絡んでくる」という内容になるはずだったという。

『ジャスティス・リーグ』予告編映像のひとつでは、アルフレッドが謎の人物の訪問を受け「彼が言っていた通りだ。手遅れでないと良いのですが」と声にする場面があったが、劇場版からはカットされていた。スーパーマンの帰還のためのものと推測されていたが、ケヴィンによればこのシーンの撮影時、アルフレッド役ジェレミー・アイアンズの瞳に緑色のライトを当てていた。「何故って聞いたら、それがグリーン・ランタンだからだって。

シリーズ中間作となるはずだった『ジャスティス・リーグ2』は『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のように敗北で終わる展開だったという。ジャスティス・リーグはダークサイドに敗れ、地球は荒廃。そこで『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でバットマンが見た悪夢の光景に繋がっていく。

「そうやって3部作が終わるはずだったんですよ。ヒーローたちが、対ダークサイドとアポカリプス軍への最後の砦になる。すごいでしょう!」

同シリーズは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に登場したバットマンの悪夢や、未来から来たフラッシュなど、回収されていない伏線がいくつもある。DCコミックスのオープニング映像にも合流しているグリーン・ランタンの登場も、ファン待望となったことだろう。「これを聞いた時、何かを失ったんだなってホント思いましたよ。大きな何かをね…」と続けたケヴィン・スミスだが、そう感じているファンは大勢いるはずだ。

『ジャスティス・リーグ』から飛び出し、世界的大ヒットを記録している映画『アクアマン』は、2019年2月8日(金)日本公開。

Source:Kevin Smith

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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