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『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カット、幻の悪役「ダークサイド」復活へ ─ 劇場公開版は登場シーン全カット

ジャスティス・リーグ スナイダー・カット
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2021年に米HBO Maxにて公開される『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットにて、劇場公開版からカットされた“幻の悪役”ダークサイドが復活することがわかった。モーションキャプチャーと声優を務めたレイ・ポーターがSNSにて認めている。

ダークサイドとは、宇宙のすべてを支配し、すべての生命を奴隷とすることを目論む“最凶”のヴィラン。もともと『ジャスティス・リーグ』に登場予定で、撮影も行われていたが、劇場公開版では登場シーンをすべてカットされ、ヴィランのポジションはステッペンウルフに託されている。コミックにおいて、ステッペンウルフはダークサイドの親類にして配下の存在だ。

『ジャスティス・リーグ』(2017)では、ザック・スナイダー監督が製作途中で降板を余儀なくされ、『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドンが製作を引き継いだ。しかし、再撮影・再編集を経て完成した劇場公開版はスナイダーの構想とは大きく異なり、スナイダーの手で撮影された映像は全体の4分の1程度しか使用されなかったという。今回、スナイダー自身の手による「スナイダー・カット」の実現にあたり、ダークサイドの出番が復活することが決定。演じたレイ・ポーターは、長らく出演の事実さえ公にできなかったが、このたび「お許しが出た」と記している。

発表後、米LightCast Podcastに登場したポーターは、『ジャスティス・リーグ』の撮影には2016年の後半に参加し、その後は沈黙を守ってきたと述べている。「何もバラしたくなかったし、(秘密保持契約にも)サインしましたし、ワーナーと揉めるようなことはしたくなかったですから。とても良くしてもらっているし、怒らせたくなかったんです」。自分の出番について、今でもポーターは「観られるようになりますし、何も言いたくないですね」と語っている。

「僕は、自分がやった仕事は知ってますよ。だけど、どれくらい映画に登場するのかは誰にもわからない。編集の話ですから。2021年にすべてが公開された時、僕が思ったほど出ていなかったり、出番がカットされていたりしても、それが契約だし、それが映画づくりです。だけど、(撮影時には)たくさん仕事しましたよ。ほかの出演者ほどではないにせよ、いろんなことをやったんですから。」

ポーターは今回、ステッペンウルフ役のキーラン・ハインズとともにモーションキャプチャー用のスーツを着用して撮影に臨んだことは認めている。少なくとも、二人の共演する場面は何かしらの形で見られることになりそうだ。ちなみにダークサイドの声を演じるにあたっては、「説得力のある、しかし地球のものではない声でなければいけなかった」と語っている。さまざまな試行錯誤を経て生まれた“ダークサイド・ボイス”は、2021年の配信を楽しみに待とう。

『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットは2021年に米HBO Maxにて配信予定。

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Source: LightCast Podcast, ComicBook.com(1, 2, 3

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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