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『ジョーカー』ホアキン・フェニックス、兄リバー・フェニックスへの感謝を語る ─ トロント国際映画祭で俳優賞受賞、記念スピーチにて

ホアキン・フェニックス
Photo by Diana Ringo https://en.wikipedia.org/wiki/File:Don%27t_Worry,_He_Won%27t_Get_Far_on_Foot_-_Press_Conference.jpg Remixed by THE RIVER

最新作『ジョーカー』での演技が「キャリア史上最高」との賛辞を受けている俳優ホアキン・フェニックスが、第44回トロント国際映画祭にて、映画界への貢献を表彰する新たな俳優賞「トリビュート・アクター・アワード(TIFF Tribute Actor Award)」を受賞した。授賞式でのスピーチにて、ホアキンは兄である故リバー・フェニックスへの感謝の言葉を述べている。

「これまで、私に大きな影響を与えてきた人たちのことを考えるだけで、胸がいっぱいになります」。周囲の人々に感謝を伝えてから、ホアキンは家族への思いを語り始めた。姉のレイン、リバティ、サマーについて言及し、時折観客を笑わせながら、ホアキンは兄・リバーとのエピソードを明らかにした。


「私が15歳、16歳の頃、兄のリバーが仕事から帰ってきたら、『レイジング・ブル』(1980)のVHSテープを持っていたことがありました。兄は私にその映画を見せてくれて、その次の日も、私を起こすと、もう一度見せてくれたんです。それで、“お前はもう一回演技をやるんだ、これがお前のやることなんだよ”と。私に(どうするのかと)聞くのではなく、そう伝えてくれました。兄には感謝しています。演技が私に、素晴らしい人生をくれたから。」

また、ホアキンは父ジョンには「今まで出会った中で最悪の人だ」と述べつつ、「仕事をする上で最高の道徳を教えてくれました」と述べた。「トッド(・フィリップス/『ジョーカー』監督)が呆れてるのが分かります。実は彼との仕事で道徳をちょっとだけ変えたんですが(笑)…そのほかは、父の教えてくれた通りに」。母アイリーンにも「インスピレーションをもらっている」と感謝を告げると、会場にいた婚約者の女優ルーニー・マーラには「愛しています、ありがとう」と語りかけてスピーチを締めくくった。

『スタンド・バイ・ミー』(1986)や『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)などに出演したリバー・フェニックスは、熱狂的な支持を受けながらも、1993年にドラッグのオーバードーズによる心不全で死去。現在もリバーを愛するファンは世界中に数多く、その出演作品も観られ続けている。弟であるホアキンは事故現場に居合わせていたことから、マスコミの過剰な取材を受け、一時は業界を離れていた。

ホアキンが公の場でリバーに言及することは非常に珍しく、スピーチの途中では感極まるような様子も見られ、この機会がいかにホアキンにとって大きなものだったかがうかがえるだろう。『ジョーカー』は第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞しており、今後も賞レースにて有力候補に挙がることが期待される。ベネチア国際映画祭の審査員を務めた映画監督メアリー・ハロンは、「ホアキンの演技には非常に感銘を受けました。映画祭のルールがなければ男優賞に輝いていたでしょう」とも発言。賞レースへの参加を必ずしも是としていないホアキンだが、今後のさらなる評価も予想される。

映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)日米同日、全国ロードショー

Source: Variety

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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