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ホアキン・フェニックス、『ボーはおそれている』撮影中に気絶 ─ 「これはまずいと思いました」アリ・アスター監督

ボーはおそれている
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映画『ボーはおそれている』で主演を務めたホアキン・フェニックスは、撮影中、あまりの疲労困憊ぶりに気絶してしまったという。その瞬間に居合わせたアリ・アスター監督が明かしている。

『ボーはおそれている』は、情緒不安定な中年の男ボーの不思議な冒険を描いた1作。ある日、母親が怪死したことを告げられたボーは帰省することに決めるのだが、ハプニングが次から次へと起こり、最後には衝撃の結末が訪れる。

本作がアメリカで公開された2023年4月、メガホンを取ったアスター監督は試写会後のトークセッションで驚きの舞台裏エピソードを明かした。劇中、精神が不安定なボーは叫び、騒ぎ、荒れ狂うが、演じたホアキンはこうした「危ないこと全てをやりきった」という。撮影が終盤に差し掛かった時、撮影現場でハプニングが起きた。

「撮影の最終週、彼(ホアキン)はパティ(・ルポーン)との撮影に挑んでいました。パティにとってとても激しいシーンがあるんです。彼ではなく、パティにカメラが向けられたシーンだったのですが、突然、彼がフレームから消えたんです。すごく良いシーンだったので、僕はすごく腹が立ちました。(現場が)困惑していたようだったので、角を曲がってモニターのところに行ってみたら、彼が倒れていたんです。気絶していました。」

その場にいたクルーは突然気絶したホアキンを助けようと駆け寄ったというが、「これはまずいと思いました」とアスター監督。「彼は共演者のテイクで倒れてしまいました。あのショットは彼のためではなく、他の人のもの。彼も協力しようとしていたんです。倒れるまで、共演者のために映っていたのです」

事実上、共演者の演技を遮ってしまったホアキンの気持ちを代弁するアスター監督は、倒れるまで撮影に挑む主演の姿に感銘を受けた模様。「他の人のショットで倒れるなんて、なんだかすごく詩的ですよね」と語った。

映画『ボーはおそれている』は公開中。

Source:Indiewire

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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