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ホアキン・フェニックス主演、短編映画が米公開 ─ 森林破壊、地球規模の山火事に警鐘鳴らす

ホアキン・フェニックス
Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Joaquin_Phoenix-2184.jpg

『ジョーカー』(2019)で第92回アカデミー賞の主演男優賞に輝いた、ホアキン・フェニックス出演の短編映画『ガーディアンズ・オブ・ライフ(原題:Guardians of Life)』が公開された。米Varietyが報じている。

本作はホアキンが、世界各国の政府に気候変動対策を求める環境団体「Extinction Rebellion」と、非営利団体「Amazon Watch」に協力する形で製作された約2分(本編)の短編映画だ。緊急救命室を舞台に心不全患者を救うため奮闘する医療チームの姿を通じて、今世界中で起きている山火事や森林伐採に対する警鐘を鳴らしている。

出演者にはホアキンの他、『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019)のロザリオ・ドーソン、『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(2018)のマシュー・モディーン、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のウーナ・チャップリン、『6アンダーグラウンド』(2019)のアドリア・アルホナ、『荒野の誓い』(2017)のクオリアンカ・キルヒャー、ザ・ストロークスのギタリスト、アルバート・ハモンド・Jr.らが集結。ホアキンをはじめとする俳優陣は、患者を救うために全力を尽くす医師と看護師を演じている。

ホアキン・フェニックスは、『ガーディアンズ・オブ・ライフ』に参加した理由について以下の声明を発表した。

「気候変動における食肉、酪農産業の影響を知ってもらうために協力しました。私たちが熱帯雨林を伐採し、燃やしていることで、世界に悪影響を与えているのは事実です。人々は行動を起こすことで、今からでも世界を救えることを知らないのだと思います。政府がこれらの問題解決に乗り出すのを待っている時間もなく、また選挙まで待つことも出来ません。それぞれが責任を持ち、生活を変え、今すぐ行動に移す必要があります。」

監督を務めたショーン・モンソンによれば、ドキュメンタリースタイルの公共広告は必ずしも効果的ではなく、視聴者の心を掴み実際に行動へと移させるためには、短い物語を描く必要があったとのこと。森林伐採、解氷、生物の絶滅危機のテーマを視覚的に見せるのではなく、物語自体をメタファーとすることで、観客に伝わるようにしたという。モンソン監督は「地球の肺とも呼ばれるアマゾンのドキュメンタリー映像を使う代わりに、心不全の患者を救おうとする医師と看護師を描くストーリーを提案しました。最大のポイントは、チーム全員が一丸となって救うために、本当に戦っていたある“モノ”です」と話している。

なお『ガーディアンズ・オブ・ライフ』は、気候変動問題を訴えた12部構成シリーズの第1作目として製作された。

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Source: Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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