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『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』監督、傑作コミック『アーカム・アサイラム』映画化を熱望していた?

今年、2017年はメモリアル・イヤーだ。
1977年『スター・ウォーズ』第1作の劇場公開から40年、そして『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997)から20年なのである。

『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』は、おそらく映画史上もっとも不名誉なヒーロー映画といっていいはずだ。もちろんファンも決して少なくはなく、ヒーロー映画隆盛の現在において再評価の声が高まっている作品ではあるが、その悪評ぶりが現在に至るまで語られ続けているのが大きな特徴なのである。何よりも本作のアメリカ国内における興行的・批評的失敗によって、映画版「バットマン」シリーズは2003年『バットマン・ビギンズ』でのリブートまで一時終了を迎えてしまった……。

しかし、シリーズ前作『バットマン フォーエヴァー』(1995)と本作『バットマン&ロビン』でメガホンを取ったジョエル・シュマッカー監督には、自らの手がける「バットマン」シリーズをさらに広げていく構想があったようだ。『バットマン&ロビン』公開20周年を記念してのインタビューで、シュマッカー監督は精神病院「アーカム・アサイラム」を舞台とした映画を作ろうとしていたことを明らかにしている。

『バットマン フォーエヴァー』に伏線

ハリウッド・レポーター誌のインタビューに応じたシュマッカー監督は、自身の「アーカム・アサイラム」への思いをこう語っている。病院を舞台に映画を撮りたいという熱意は、すでに『バットマン フォーエヴァー』に込められていたようだ。

「全編アーカム(・アサイラム)の映画を作りたいとずっと思っていたんだ。『バットマン フォーエヴァー』の最後には、拘束具を着たジム・キャリー(リドラー役)にニコール・キッドマン(チェイス・メリディアン博士役)が会いに来るシーンを入れた。大好きなアーカム・アサイラムに戻ってくることを示唆するシーンだったんだ。そこに、ほかのヴィランを登場させたら楽しいだろうと思っていた」

ティム・バートン版『バットマン』(1989)から『バットマン&ロビン』までのシリーズ5作品に登場したヴィランは非常に魅力的かつ豪華だった。
ジャック・ニコルソン扮するジョーカーをはじめ、ミシェル・ファイファーのキャットウーマン、ダニー・デヴィートのペンギン、ジム・キャリーのリドラー、トミー・リー・ジョーンズのトゥーフェイス、アーノルド・シュワルツェネッガーのMr.フリーズ、ユマ・サーマンのポイズン・アイビー……。これらの顔ぶれが集結する映画「アーカム・アサイラム」が実現していれば、もしや伝説になっていたのではないだろうか。

またシュマッカー監督は明言していないものの、全編アーカム・アサイラムが舞台の映画ということは、おそらく原作(原案)にはグラント・モリソン脚本 / デイブ・マッキーン作画の『バットマン:アーカム・アサイラム』が使用されていたことだろう。
そうだとすれば、傑作と名高い同作はいかに映像化されていたのか、そしていかなるクオリティになっていたのか……。いずれにせよ、非常に高いハードルの課せられた映画化になっていたことは間違いない。あなたはシュマッカー監督版「アーカム・アサイラム」観たかった? それとも実現しなくて良かった……?

 

Sources: http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/batman-robin-at-20-joel-schumacher-more-reveal-what-happened-1014972
http://www.cbr.com/batman-robin-joel-schumacher-arkham-asylum-film/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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