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【全文訳】ジョン・ボイエガ「Black Lives Matter」声枯らしスピーチ、「キャリアがどうなろうと構わない」にルーカスフィルムも支持

John Boyega Black Lives Matter demonstration in London
John Boyega makes an emotional speech at Black Lives Matter demonstration in London © Retna/Avalon.red写真:ゼータイメージ

黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官に殺害された事件を受けて世界的に広がる「Black Lives Matter」抗議活動の中、『スター・ウォーズ』シリーズなどで知られる俳優のジョン・ボイエガがロンドン ハイド・パークで行われた平和的デモに登場。メガホンを握り、声を枯らしながら熱弁したスピーチが話題になっている。ルーカスフィルムはボイエガの主張を支持した。

2020年6月3日(現地時間)の「Black Lives Matter」抗議デモに現れたボイエガは、群衆の前でスピーチする中で身体を震わせ、涙を流す一幕もあった。この様子はデモの現場に居合わせた多くの人によって撮影・録画され、SNSやYouTubeで拡散されている。

ボイエガは亡くなったジョージ・フロイド氏ほか、同じく人種偏見で殺害または逮捕され、その後も適正な捜査が行われなかった犠牲者の名を挙げた。「Black Lives Matter」のメッセージと共に、一部のデモが暴徒化していることを受け「平和にやろう」と訴えている。

以下、撮影された映像内で語られたジョン・ボイエガのスピーチ全文(筆者訳)。

「まず、集まってくれた皆に感謝。これは大事なことだ。めちゃくちゃ重要なことだ。

黒人の命はいつだって問題だ。僕たちはいつだって大切な存在だ。僕たちはいつだって意義があった。僕たちはいつだって上手くやってきた。今こそだ!もう待たない。もう待たない!

この国に生まれて、僕は28歳だ。生まれも育ちもロンドン。全ての黒人が、自分は黒人なのだと初めて理解し、気付かされるんだ。いいか、他の人達に、お前は黒人なのだと思い知らされるんだ。その時を、ここにいる全ての黒人は覚えているんだ。

僕たちの望み、僕たちが成し遂げたい試みと真逆の抗議をする人たちもいる。ふざけんなよ!これは重要なことなんだ!

(熱狂した群衆から、『座って!座って!(Sit down! Sit down!)』の合唱)

座ってください。皆さん、座ってください。

分かってほしいんです。分かってほしいんです!(涙を流す。)

分かってほしいんです!どれだけ辛いか!どんなに辛いことなのか、分かってほしいんです!お前の人種には価値がないんだと、毎日思い知らされることが!こんなことはもう終わりだ!もう終わりにするんだ!今日、僕たちはやってみせる。僕たちは、ジョージ・フロイドの支持を全身で表明する!僕たちは、サンドラ・ブランドへの支持を全身で表明する!僕たちは、トレイボン・マーティンへの支持を全身で表明する!僕たちは、ステファン・ローレンスへの、マーク・ダガンへの支持を全身で表明する!

この場をしっかり制御しないといけません。出来る限り平和的にやりましょう。僕たちは平和的で、統制された形でやっていきましょう。わかりますよね。連中は僕たちをメチャクチャにしたいんです。僕たちが無秩序になるのが良いと思われているんです。でも今日はダメだ!今日はダメだ!今日はダメなんだ!

このメッセージは特に黒人男性に向ける。黒人男性に!(ボイエガ、嗚咽で頭を下げる。群衆から『話してくれ!』の声が聞こえる。)

黒人男性よ、黒人男性よ…。黒人女性を思いやろう。思いやるんだ。彼女らが、僕たちの全てだ!僕たちの心だ!僕たちの未来だ!

自分で自分を悪者にしちゃいけない。僕たちは柱であり、ファミリーだ。想像してほしい。ファミリーが栄えていて、健康的で、対話的で、愛を持って子育てしている、そんなひとつひとつのファミリーで作られた国家のことを。もっと良い人間になることができる国家のことを。これこそ、僕たちが作るべきものだよ。黒人よ、それは君たちから始まるんだ。

もう終わりにしよう。もう信用できない。改めよう。君たちは分かってない。ってか、もう僕のキャリアがこの後どうなったって知らねぇよ!知るかよクソ!(ボイエガ、感情的に叫ぶ。)

今日は、そのプロセスの途中にいた、罪もない人々のために。ジョージ・フロイドがどんなこと成し遂げ得たのだろうか。サンドラ・ブランドがどんなことを成し遂げ得たのだろうか。でも今日は、若い子たちにも理解できるようにしよう。今日ここに来たみんな、子供を置いてきたのかな。帰ったら子供が無邪気に遊んでると思う。子供たちは、何が起こってるのか分からない。今日、子供たちに知らせよう。君たちのために尽くすんだと。一生かけて尽くすんだと。

皆、僕たちはどこにも行かないし、止まらない。どこにも行かないし、止まらない。ずっと続けるぞ。皆さんの中にはアーティストもいるだろうし、銀行家も、弁護士も、お店のオーナーもいる。皆が重要だ。個人の力が、個人の権利が、すごく、すごく重要だ。全員で手を取り合って、よりよい世界を作ろう。一緒なら、特別なものが出来る。全員でやろう!」

スピーチの途中では、「キャリアがどうなろうと構わない」と叫んだボイエガだが、『スター・ウォーズ』のルーカスフィルムは、これを受けてボイエガを全面的に支持する声明を発表している。

「ルーカスフィルムはジョン・ボイエガと、“今がその時だ。黒人の命はいつだって問題だ。僕たちはいつだって大切な存在だ。僕たちはいつだって意義があった”という彼のメッセージを支持します。

レイシズムの悪を無くさなくてはなりません。
我々は、世界中で遅れている変化の一員となるべく尽くします。

ジョン・ボイエガ、あなたは我々のヒーローです。」

ほかジョーダン・ピールエドガー・ライトキャシー・ヤンリン・マニュエル・ミランダマイク・フラナガンペイトン・リードオリヴィア・ワイルドエリザベス・バンクスフィル・ロードら映画業界人もSNS上でボイエガへの支持を表明。『スター・ウォーズ』ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは、「こんなに誇らしいことはない」と投稿した。

ジョン・ボイエガは『スター・ウォーズ』シリーズや『パシフィック・リム: アップライジング』(2018)で主役または準主役のヒーローを演じた。2017年のキャスリン・ビグロー監督作『デトロイト』では、1967年のデトロイト暴動で白人警官が黒人に不当な拷問を行う中、警官という立場と被害者との間で板挟みになる立場を熱演した。

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Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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