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『ジョン・ウィック5』は「新たな物語」を描く ─ 「サーガはほとんど完結した」とチャド・スタエルスキ監督

ジョン・ウィック:コンセクエンス
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キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズ第5作の正式始動がアナウンスされ、多くのファンが歓喜すると同時に「一体どんな物語になるのだろう?」と疑問を抱いていることだろう。監督のチャド・スタエルスキが物語の行く先を示唆している。

『ジョン・ウィック』第5作の製作が報じられたのは2025年4月のこと。ジョン・ウィック役のリーブスをはじめ、監督のスタエルスキ、プロデューサーのエリカ・リー&バジル・イワニクも続投することが判明しているが、あらすじはまだ明かされていない。第4作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)の結末を踏まえ、物語はどのように繋がるのだろうか?

Empireにて、スタエルスキ監督は「ジョン・ウィックのサーガはほとんど完結しました」と認めている。どうやら、私たち観客と製作側の解釈に相違はなさそうだ。

「ですから、5作目を実現する唯一の方法はジョン・ウィックの新たな物語を作ること。ハイテーブル(主席連合)との続きを描くことではありません。ジョンは悲しみに向き合いました。まったく異なる作品になるでしょうし、皆さんは予告編を観て、“なんてこった、これは見なきゃな”と思うはずです。」

リーブスがジョン・ウィック再演の可能性について「膝が無理と言っている」と率直に明かし、別の場でも「さしあたっての予定はない」と回答した直後に第5作の製作が報じられた以上、おそらくスタエルスキはかなり画期的なアイデアを持っているのだろう。事実、シリーズ初のスピンオフ映画『バレリーナ:The World of John Wick』は映画の第3作と第4作の間を描く物語なので、ジョン・ウィックをめぐる物語にはまだまだポテンシャルがありそうだ。

問題があるとしたら、主演のリーブスが多忙を極めている点だ。こちらも長らく待たれていたDC映画『コンスタンティン』(2005)の続編が正式に動き出し、自身が原作を務めるコミック『BRZRKR(原題)』の映画化企画、『スピード』で共演したサンドラ・ブロックとAmazon製作のロマンティック・スリラーで再タッグを組むというニュースも飛び込んできた。

しかし幸い、『ジョン・ウィック』シリーズもドニー・イェン主演のスピンオフ映画(タイトル未定)のほか、テレビシリーズやアニメーション映画が待機中。現在、スタエルスキ監督は「優先順位が高いのはテレビ版とアニメーション。いろいろと挑戦し、模索して、それら2つの作品を活かしながら『ジョン・ウィック5』のアイデアを前進させたい」と語っている。

Source:Empire, Variety
Text: Yuka Shingai、稲垣貴俊

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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