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『ジョン・ウィック』キアヌ・リーブス&監督ら、故ランス・レディックを追悼 ─ 共演者・友人たちもコメントを公開

ジョン・ウィック:パラベラム
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『ジョン・ウィック』シリーズなどで知られる俳優ランス・レディックの逝去を受け、出演者のキアヌ・リーブスやイアン・マクシェーン、チャド・スタエルスキ監督らが追悼のコメントを発表した。業界からは早すぎる死を悼む声が相次いで届けられている。

レディックは1996年のデビュー以来、数多くの映画やドラマに出演。『ジョン・ウィック』シリーズでは物語の舞台となるコンチネンタル・ホテルのコンシェルジュ、シャロン役を演じており、最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス(原題:John Wick: Chapter 4)』の公開を控えていた。

ジョン・ウィック役のキアヌ・リーブスと、シリーズの監督を務めてきたチャド・スタエルスキは、レディックを追悼する声明文を共同で発表した。

「愛すべき友人であり、また仕事仲間でもあるランス・レディックを失ったことを心から悲しく思います。彼は完璧なプロフェッショナルであり、ともに楽しく仕事ができる方でした。妻のステファニーと子どもたち、家族・友人の方々に愛と祈りを送るとともに、映画を彼の素敵な思い出に捧げます。心から寂しく思います。」

また、コンチネンタル・ホテルの支配人・ウィンストン役として共演してきたイアン・マクシェーンも、「大きなショックを受けており、とても信じられません。ランスは素晴らしい人であり、素晴らしい仲間でした。彼の妻、ステファニーと家族の皆さんに心からお悔やみを申し上げ、平安と愛情を送ります」とのコメントを発表した。

『ジョン・ウィック』シリーズの米国配給を務めるライオンズゲートは、「ランス・レディックなくして現在の『ジョン・ウィック』の世界はありません。彼はシャロンという人物に無二の深みと、動じないカリスマ性をもたらしてくださいました。決して忘れられない、極めて印象的な仕事を残してくださった彼のことを、私たちは愛すべき、楽しい友人として、またコンシェルジュとしてこれからも思い出すでしょう」との声明を発表。哀悼の意を表すとともに、家族やファンへのメッセージを送った。

同じく代表作の「THE WIRE/ザ・ワイヤー」(2002-2008)を手がけたデヴィッド・サイモンは、やはりレディックを「完全なるプロフェッショナル」と形容。「献身的なコラボレーターであり、素晴らしい人であり、友人でした。ただ苦しいことです。彼を知る人、また彼を愛するすべての人にとって、これはあまりにも早すぎます」と記した。共演者のウェンデル・ピアース、イザイア・ウィットロック・Jr.らもSNSでコメントを公開している。

レディックは『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の実写ドラマ「Percy Jackson and the Olympians(原題)」にゼウス役で出演しており、2023年2月に撮影を終えていた。原作者のリック・ライアダンは、レディックの逝去を悼み、その才能と人間性を称えて、レディックが「(シリーズに)決して忘れられない、予想できなかった解釈を与えてくれた」とコメント。「ひとりのファンとして心から寂しく、また原作者として、もう二度とゼウスを同じように見ることはできません。たとえわずかな間でも、ご縁があったことを心から幸運に思います」。

そのほか、映画監督のギレルモ・デル・トロやジェームズ・ガン、作家のスティーヴン・キング、ミュージシャンのクエストラブのほか、ベン・スティラー、パットン・オズワルト、ジェフリー・ディーン・モーガン、ジャレッド・ハリス、ジョー・マンガニエロらがSNSで追悼のコメントを発表した。

なお、妻のステファニーは、リディックのInstagramを通じて声明文を公開している。

「あまりにも早すぎる逝去でした。みなさんの大きな愛情とご支援、そして昨日ご共有いただいた素晴らしいお話の数々に感謝を申し上げます。皆さんのメッセージを拝見し、この感謝を伝える言葉がありません。

そして、ランスに特別な敬意を捧げてくださった『Destiny』プレイヤーの皆さん、ありがとうございます。ランスも皆さんと同じようにこのゲームを愛していました。(編注:ランスは同作でザヴァラ司令官の声優を担当)

寄付は彼の故郷であるボルチモアのmomcares.orgにて受け付けることになるかもしれません。」

ランス・レディックは2023年3月17日朝9時30分頃(米国時間)、ロサンゼルスの自宅で亡くなっているのが発見された。60歳だった。

第一報

Source: Deadline, Variety, Rick Riordan

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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