『ジョン・ウィック5』脚本進行中、「キアヌと一緒に形にしていく」とチャド・スタエルスキ ─ ただし実現は当面先に?

キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』第5作の脚本作業が進行中であることがわかった。シリーズ監督のチャド・スタエルスキが明らかにした。もっとも、本格始動にはいくつものハードルがあるようで──。
『ジョン・ウィック』第5作の製作が正式に発表されたのは2025年4月のこと。前作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)の結末を経て、「ジョン・ウィックの新たな物語」が描かれるという。監督のスタエルスキのほか、プロデューサーのエリカ・リー&バジル・イワニクも続投する。
米The Hollywood Reporterにてスタエルスキが語ったところによると、脚本作業に入っているのはスタエルスキと『コンセクエンス』を執筆したマイケル・フィンチ。「とても良いストーリーがある」と認めた。
「(今後は)50ページの脚本を書き、それが良い出来だと思えたら、キアヌと一緒に形にしていくことになります。誰もが(5作目)を求めているので、問題は僕たちがうまくやれるかどうか。積極的に取り組んでいますが、満足できるものになるかどうかです。」
もともと、第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)を完成させた時点で「これが最後になると思っていた」というスタエルスキ。『ジョン・ウィック』の物語を完結させることは考えていなかったため、『コンセクエンス』もクリフハンガー(次につながる終わり方)にする予定だったというが、日本での撮影中に「これは違う」と判断し、完成版の結末に変更したという。
「前作の結末にはとても満足していました。キアヌも僕も、“ありがとう、最高だった。だけどもう終わりだ”という気持ちでした」とスタエルスキは語る。それゆえだろう、前作の結末をなかったことにせずに第5作を作るのは「ちょっと厄介なこと」だそうだ。
本格的に企画が動き出すのは、もうしばらく先のことになりそうだ。「スタジオ(ライオンズゲート)はとても実現させたがっているし、僕もいずれやるつもり」という。
「彼ら(ライオンズゲート)は素晴らしく、本気で挑戦することを求めてくれるんです。僕たちにはすごく良いアイデアがいくつかあるので、挑戦するつもり。たとえ、『ジョン・ウィック5』を開発していくなかで“この物語は違う”と確信したとしても、ほかの作品に活かせるものを10個は見つけられると思います。クリエイティブの練習として最高ですよね。」
なお、『ジョン・ウィック』シリーズは前日譚を描くアニメ映画(タイトル未定)も企画中。キアヌ・リーブスが声優として続投するが、今後、実写で前日譚を描くことに関心はないという。「アニメならば若返らせる必要もなければ、奇妙なことを説明する必要もなく、バックストーリーを追加する必要もない。アニメは説明なしに独自の言語で受け入れられるものだから」と語った。
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Source: The Hollywood Reporter