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巨匠ジョン・ウィリアムズ、映画音楽の引退を撤回

ジョン・ウィリアムズ
Photo by TashTish https://en.wikipedia.org/wiki/File:John_Williams_tux.jpg Remixed by THE RIVER

『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』シリーズなどで知られる作曲家ジョン・ウィリアムズが、映画音楽からの引退宣言を撤回した

2023年1月12日(米国時間)、ウィリアムズは長年の共同作業者であるスティーブン・スピルバーグ監督とともに、50年間にわたるコラボレーションを記念するイベント「Spielberg/Williams: 50 Years of Music and Movies」に登場。トークの中で「スティーブンにはいろんな顔があります。監督、プロデューサー、スタジオ社長、脚本家、慈善家、教育者。誰彼かまわずノーを言える男ではありません」と話した。

壇上にてスピルバーグは、電気工学者だった父・アーノルドが100歳まで働いていたことに言及。これを聞いた90歳のウィリアムズは、「まだあと10年ある。もう少しやりましょう」と発言。突然の引退撤回に驚いた表情を浮かべたというスピルバーグは、「引退する時は一緒だといつも言っていたんです。だから、彼が引退しないなら私も引退しません」と笑い、「次回作を考えるために帰ったほうがいいな」と冗談を口にしたという。

『ジョーズ』(1975)『未知との遭遇』(1977)『E.T.』(1982)『シンドラーのリスト』(1993)など、ウィリアムズが音楽を手がけたスピルバーグ作品は計29作にも及ぶ。最新作『フェイブルマンズ』もウィリアムズの仕事だ。しかし2022年6月、ウィリアムズは、おなじみのテーマ曲で知られる『インディ・ジョーンズ』シリーズの最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』をもって映画音楽の作曲を終えることを宣言していた。

今回の発言は、同作をもって引退するという意志を翻したもの。ウィリアムズはステージ上で、「音楽から引退することはできません。それは呼吸のようなもので、私たちの人生だから。音楽のない一日は間違いですよ」とも述べている。

ウィリアムズが音楽を手がけた、スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』は2023年3月3日公開。スピルバーグが製作総指揮を務める『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日に日米同日公開となる。

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Source: The Hollywood Reporter, IndieWire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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