タイカ・ワイティティ最新作『ジョジョ・ラビット』2020年1月公開決定 ─ 少年と「空想上のヒトラー」の友情、スカヨハ&サム・ロックウェル出演

『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を手がけたタイカ・ワイティティが監督・脚本・出演を務める最新作『Jojo Rabbit(原題)』が、邦題をそのままに『ジョジョ・ラビット』として2020年1月に日本公開されることが決定。このたび特報映像と場面写真が到着した。
舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョは、空想上の友だちであるアドルフ・ヒトラーの助けを借りながら、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、ジョジョは訓練でウサギを殺すことができず、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれてしまう。そんなある日、母親とふたりで暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋に、ユダヤ人の少女がこっそり匿われていることに気付く。ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか?
公開された特報映像には、ジョジョが友だちと訓練に励む姿や、サム・ロックウェル演じる教官が銃の腕前を自慢げに披露する姿、スカーレット・ヨハンソン演じる母親とジョジョがハグを交わす姿などが、サンダークラップ・ニューマンによる1969年の全英No.1ヒット曲「Something in the air」とともに映し出されている。遊びの延長線のような訓練から、実際の戦争に繰り出したジョジョは一体何を思うのか。「ジョジョ・ラビット(臆病ウサギ)」とからかわれたジョジョに、空想上のヒトラーは「悪口なら私も散々言われた。“狂人だ”、“あいつは俺たちを皆殺しにする”とね」とブラックジョークで切り返す。
少年ジョジョ役は、9歳で俳優になることを決意し、本作で人生初のプロの仕事にして初主演となるローマン・グリフィン・デイビス。ジョジョの母親役には、『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のスカーレット・ヨハンソン。ユダヤ人の少女役には、『足跡はかき消して』(2018)での演技が絶賛されたトーマサイン・マッケンジー。ヒトラーユーゲントの教官役には『スリー・ビルボード』(2017)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したサム・ロックウェルと、期待の新鋭と、映画界を代表する豪華キャストが揃った。
監督・脚本、そしてヒトラー役を演じるのは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』を大ヒットへ導き、大友克洋の傑作漫画『AKIRA』のハリウッド実写版にも抜擢されたタイカ・ワイティティ。マルチな才能を発揮し、確かなセンスと創造力で続々と傑作を生み出しているワイティティが、4度アカデミー賞作品賞に輝き、創立25周年を迎えるFOXサーチライト・ピクチャーズのもと、戦時下に生きる人々の歓びと人生の真実をユーモアたっぷりに描くヒューマン・エンターテイメントを完成させた。すでにトロント国際映画祭でのワールドプレミアも決定し、“アカデミー賞への最短距離”とされる観客賞受賞への期待も高まっている。
映画『ジョジョ・ラビット』は2020年1月全国ロードショー。
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