『ジョーカー』世界興収10億ドル突破、R指定作品史上初 ─ トッド・フィリップス監督、感謝の映像を公開

DC映画史上に残る異端の話題作『ジョーカー』が、全世界興行収入10億ドルをついに突破した。2019年11月14日(木曜日・米国時間)、本作の世界興収は9億9,910万ドルに到達。現地メディアは同日時点で、翌15日には10億ドルの大台を超えると大々的に報じていた。なお、R指定作品としては史上初の快挙となる。
『ジョーカー』は米国興収およそ3億4,000万ドルに達したと伝えられており、海外でもイギリスや日本、韓国などを中心に大ヒットを記録。特筆すべきは、世界最大の映画市場である中国で公開されていないにもかかわらず、10億ドルという一大成績を達成したことだ。いかに本作が世界各国で社会現象的なヒットとなったのか、この数字こそが最大の証明といえるだろう。

製作・配給のワーナー・ブラザースにとって、10億ドルを突破した自社作品はこれが7作目。過去には『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(2011)の13億4,000万ドル、『アクアマン』(2018)の11億4,800万ドル、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)の11億2,000万ドル、『ダークナイト ライジング』(2012)の10億800万ドル、『ホビット 思いがけない冒険』(2012)の10億100万ドル、そして『ダークナイト』(2008)の10億ドルがある。DC作品としては史上4作目となるが、今後『アクアマン』超えの実現なるか、引き続き注目が集まりそうだ。
なお、世界興収10億ドルの突破を記念して、脚本・監督のトッド・フィリップスはファンへの感謝を表明する映像をInstagramに投稿している。
なお2019年11月上旬、米Forbesは『ジョーカー』が史上最も大きな利益を上げた作品となったことを報じている。製作費6,250万ドル、P&A(フィルム現像・広報宣伝)費1億2,000万ドルとされている本作は、すでに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『ブラックパンサー』(2018)を超える利益を上げ、ワーナーをはじめとする製作スタジオ各社に大きな貢献を示したのだ。
映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国公開中。
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Sources: THR, Deadline, Forbes