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DC映画『ジョーカー』幸福だった時代のジョーカーも描く ─ 「かつての彼は愛情を抱くこともできた」

ジョーカー
© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”

DCコミックス屈指の人気を誇る“狂気の犯罪王子”を描く単独映画『ジョーカー』の新たな情報が判明した。「社会から疎まれた男をリアルな人物描写で」描くといわれている本作は、主人公アーサー・フレックの変化を、想像よりも痛ましいものとして扱う物語となりそうだ。

ジョーカーにも幸福だった時代がある

ジョーカーというキャラクターは、これまで『バットマン』(1989)でジャック・ニコルソンが、『ダークナイト』(2008)でヒース・レジャーが、『スーサイド・スクワッド』(2016)でジャレッド・レトが演じてきたもの。4度目の映画化となる今回は、過去のジョーカー像とどう異なるのか?

本作の出演者ブライアン・タイリー・ヘンリーは、「(これまでとは)まったくの別物になると思います」と米Observerにて語っている。

「今回はまさしくオリジン・ストーリーですからね。悪人は悪人として生まれてくるのではなく、あとからそうなっていくもの。人間への信頼を諦めるような出来事が、彼らの人生には起こるんです。人間や人類の欠陥に気づいてしまい、それを正さなくてはいけないと考えるんですよ。」

ブライアンは『ジョーカー』のストーリーについて、「いかに彼が幸せな人間だったか、というところから始まります」とも明かしている。「彼はなんとか人間の中に希望を見ようとして…ついに壊れてしまう。希望を諦め、生まれ変わらなくてはならなくなります」。すでに公開されている予告編でも、主人公アーサー・フレックが優しげな笑顔を見せる場面は確認できる。ブライアンいわく、本作では「少年と母親の繋がりについても描かれている」とのこと。「かつての彼は愛情を抱くこともできた、そういう部分も見られるでしょう」。

主人公アーサー・フレック/ジョーカーを演じるのは、『ザ・マスター』(2012)『her/世界でひとつの彼女』(2013)などのホアキン・フェニックス。トーク番組の司会者役で名優ロバート・デ・ニーロ、シングルマザー役で『デッドプール2』(2018)のザジー・ビーツ、アーサーの母親役でドラマ「シックス・フィート・アンダー」(2001-2005)のフランセス・コンロイが出演する。

なお、このたびインタビューに応じたブライアン・タイリー・ヘンリーは、ドナルド・グローバー製作・主演ドラマ「アトランタ」(2016-)にザジー・ビーツとともに出演。『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)や『チャイルド・プレイ』(2019年7月19日公開)、『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs Kong)』などの話題作に相次いで出演している、今もっとも注目される俳優の一人だ。

脚本・監督を務めるのは『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス。共同脚本は『8マイル』(2002)『ザ・ファイター』(2010)のスコット・シルバーが担当した。

映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)日米同日、全国ロードショー

『ジョーカー』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/

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Source: Observer

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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