『ジョーカー』ホアキン・フェニックス、「ジョーカーについてずっと考えてしまう」「可能性は無限」 ─ 監督との再タッグを熱望

映画『ジョーカー』は、DCコミックス屈指のヴィランを新たな解釈でスクリーンに甦らせた一作だ。バットマンをはじめとする従来のDC映画ユニバースとは世界観を共有せず、あくまで独立した世界観で、主演のホアキン・フェニックスと脚本・監督のトッド・フィリップスは“狂気の犯罪王子”の物語を描き切った。
そうした性質ゆえ、現在のコミック映画としては珍しく、『ジョーカー』には続編の計画が存在しない。以前、フィリップス監督は「続編の計画はない」「1本限り、今回で終わり」と語っていたのだ。ただし、ホアキンは必ずしもジョーカーを二度と演じないというわけではないらしい。「Popcorn with Peter Travers」にて、ホアキンは「あなたにとってジョーカーは夢のような役柄ですか?」というファンの質問に「ノー」とそっけなく答えつつ、現在の心境、そしてジョーカーという役柄への認識を明らかにしている。
「僕が夢見た役柄ではありません。だけど今では、正直に言うと、(ジョーカーについて)ずっと考えてしまいます。トッド(・フィリップス監督)とは、また一緒にやれそうなことについての話をたくさんしましたよ。基本的には、とにかくまた一緒に仕事をするという話でしたが、“もしジョーカーで何かやれることがあるならば、それも面白いかも”という話もしたんです。だから最終的には夢のような役になりましたが、この映画をやる以前に、自分で演じたいと思った役柄はありません。」
このようにフィリップス監督との再タッグを熱望するほど、ホアキンは『ジョーカー』の創作を大変気に入っており、今では“大切な作品、大切な役柄になった”と折に触れて語っている。したがって、再びジョーカーを演じるにふさわしい機会があれば、また演じることもありうるわけだ。現状、司会者から「続編はないんですよね?」と問われると、ホアキンは「分かりません」とだけ応じている。「僕とトッドは、できることなら(『ジョーカー』の)撮影をまだ続けていると思います。この役でやれることの可能性は無限にあると思っていましたから」。
ちなみにフィリップス監督も、ホアキンとのタッグについては「ホアキンのやりたいことなら何でもやる」とコメントしており、その熱意は双方通じ合っている模様。おそらく『ジョーカー』コンビでの新作はいずれ実現することになりそうだ。ただし、それが本作の続編になるかどうかは全くの未知数。現状さほど積極的でないように思われる2人の気持ちが動くほど、強烈なアイデアが生まれるかどうかにかかっているといえそうだ。
映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)より全国公開中。
Sources: Popcorn with Peter Travers, IndieWire