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ジェイソン・ステイサム、ガイ・リッチー監督と再タッグ ─ フランス映画『ブルー・レクイエム』リメイク、復讐スリラーをユニークに再創造

ジェイソン・ステイサム ガイ・リッチー
[左]Photo by Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jason_Statham_2012.jpg [右]Photo by Kathy Hutchins https://commons.wikimedia.org/wiki/File:GuyRitchiebyKathyHutchins.jpg Remixed by THE RIVER

『ワイルド・スピード』シリーズや『MEG ザ・モンスター』(2018)など、ハリウッドの“筋肉俳優”としての地位をすっかり確立した感のあるジェイソン・ステイサムが、盟友ガイ・リッチー監督と久々のタッグを組む。フランス映画『ブルー・レクイエム』(2004)のハリウッドリメイク版(タイトル未定)の企画が進行していることがわかった。米Deadlineが報じている。

原案となる『ブルー・レクイエム』は、現金輸送車の襲撃事件に巻き込まれて息子を失った男が、輸送会社に警備員として就職し、事件の首謀者への復讐を果たそうとするストーリー。いわゆる“復讐スリラー”だが、少しずつ主人公の物語が明らかになっていく構成など、独特のストーリーテリングで支持を集めた作品だ。

ステイサム&リッチーによるリメイク版は、さらに“ガイ・リッチーらしい”ひねりが加わることになりそうだ。主人公の男「H」は冷淡でミステリアスな男で、ロサンゼルスの現金輸送会社にて、巨額の金が毎週移動することに責任を担う仕事をしているという設定。サスペンスフルで緻密に構成された語り口により、物語は時系列を行き来しながら、さまざまな登場人物の視点から語られていくことになる。

この概要から、ステイサム&リッチーによる傑作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)や『スナッチ』(2000)を思い出す映画ファンも少なくはないだろう。巨額の現金、男の復讐劇、多彩な登場人物、時系列を操作する語り口。リッチーの初期作品を思わせるキーワードがいくつも並んでいるのだ。なお、ステイサムとリッチー監督の共同作業は『リボルバー』(2005)以来。ステイサムは大スターに、リッチー監督も実写版『アラジン』(2019)など大作映画を手がけるクリエイターになった今、改めてのタッグに期待がかかる。

なお、製作は米ミラマックスが担当し、ビル・ブロックCEOがプロデューサーに就任。『アラジン』やリッチー監督の新作『ジェントルメン(原題:The Gentlemen)』のプロデューサー、アイヴァン・アトキンソンも引き続きプロデュースを務める。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。