『ジョーカー』ホアキン・フェニックス、撮影中に負傷していた ─ 大幅減量にスタッフも心配、アカデミー賞受賞の裏側

『ジョーカー』(2019)でアカデミー賞主演男優賞を受賞、数々の映画賞に輝いたホアキン・フェニックスが、あまりの役柄への傾倒ぶりから撮影中に負傷、スタッフからも心配されていたという。撮影監督のローレンス・シャーが英NMEのインタビューにて語った。
DCコミックスの人気ヴィランを新たに解釈した『ジョーカー』で主人公アーサー・フレック/ジョーカーを演じるため、ホアキンは3ヶ月で約23キロという過酷な減量に挑戦。『ダークナイト』(2008)でジョーカーを演じた故ヒース・レジャーと同じように、ホアキンもハードな役づくりに臨んだ。その様子について尋ねられるや、シャーは「ちょっと心配でした」と振り返っている。「ヒースのことがあったから、心配でしたよ。狂気をはらんだ役を演じるために、すごく深い取り組み方をしていたので、ちょっとだけ心配になりましたね。(俳優本人に)どんな影響があるだろうかって」。
シャーの見るかぎり、ホアキンに具体的な“危険の兆候”があったわけではないらしい。しかし、あまりに痩せてしまったホアキンの姿を見るだけでも、「とにかくサンドイッチをあげたいという気持ちでした」という。「体重が減り過ぎていたから、健康が心配で」という口ぶりからは、シャーの人柄やホアキンとの関係性がうかがえる。

『ジョーカー』におけるホアキンの力の注ぎようは、ただ体重を減らすだけにはとどまらなかった。映画本編で見せる鬼気迫る演技のために、撮影の早い段階でホアキンは負傷し、ケガを抱えたまま撮影をこなしていたのだ。
「撮影の4日目くらい、路地で(ゴミを)蹴るシーンでホアキンは膝をケガしたんですよ。かなり派手にやってしまった。どれくらい痛みがあるのかを彼が言うことはなかったですけど、撮影中ずっとケガしていたんです。映画の後半、たくさん走るところでも、彼はまったく文句を言いませんでしたけどね。僕のほうは、いつも“全力で走らないでいい”と言っていました。だけど、普通には走らなかったですね。本当に尊敬します。」
ちなみに撮影初日、アーサーとソーシャルワーカーが話し合うシーンを撮っただけで、シャーは「これは特別な映画になる」と確信したという。「ホアキンの演技をはじめて観て、1テイク撮ったら分かりました。あと58日間ホアキンの仕事を見られる、どうやってトッド(・フィリップス監督)が彼と関係するのかを見られると思うと、これは本当に特別な映画だぞって」。
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Source: NME
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