『ジョーカー』続編、今も計画中と米報道

2019年に公開され、その年の賞レースも大いに賑わせたDCコミックス原作映画『ジョーカー』は、人気ヴィランのオリジンを力強くまとめた1作だった。この評判作の続編とされる企画が、現在も計画中にあるとの情報が伝えられている。
『ジョーカー2』の話題が登場したのは、2019年11月のこと。業界大手誌の米The Hollywood Reporterが「ワーナー・ブラザーズはトッド・フィリップス監督と再登板に向けた話し合いに入っている」「主演のホアキン・フェニックスにも続編についての提案がなされている」と報じていたものだ。もっとも、複数の別の大手誌がこれを否定、フィリップス監督も「事実ではない」「せいぜい予想に過ぎない」として認めていなかった。
The Hollywood Reporterは2021年5月5日付の新たなレポートで、改めて『ジョーカー』続編の存在を記事で伝えている。一連のDC作品の将来を伝える話題の中で、「ロバート・パティンソン主演でマット・リーヴス監督が手掛ける、3月公開の『ザ・バットマン』と、HBO Maxのスピンオフ『Gotham PD』、そして『ジョーカー』と、計画されているその続編を除いては、これまでの(DCの)すべての映画とTV番組は同じユニバースに属している」と説明しているのだ。
これまでにフィリップス監督は、続編の報道を一度否定しながらも、その後「ホアキンも私もまだ決断はしていません。オープンではいます。率直に言って、彼と一緒に何かしたいんです」と話していたことがある(2019年12月)。興行面でも批評面でも成功を収めた『ジョーカー』の続編企画が事実であれば、大きな期待を集めるはずだ。作品に惚れ込んだファンを興ざめさせないテーマ性を見つけられるかどうかが重要となるだろう。
なお、既報通りではあるものの、The Hollywood Reporterが『ジョーカー』の世界について、『ザ・バットマン』はじめ他のDC作品とは異なると記している点にも注目しておきたい。『ジョーカー』劇中には、後のバットマンとして知られるブルース・ウェインの幼少期や、その父トーマス・ウェイン、執事アルフレッドも登場したが、これは『ザ・バットマン』はじめ他のDC作品とは関連しない、独自の物語と理解しておくのが良いだろう。仮に続編が実現するとなれば、『ジョーカー』版ブルース・ウェインのその後も触れられる可能性もあるが……。
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Source:The Hollywood Reporter,Deadline