『ジョーカー2』は「ジュークボックス・ミュージカル」に ─ 往年ミュージカル映画のカバー曲が「少なくとも15曲」登場

ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』(2019)の続編『Joker: Folie à deux(原題)』は、関係者によってミュージカル映画ではないと断言されていたが、劇中では依然としてミュージカルナンバーが重要な役割を担うようだ。米Varietyによると、有名なミュージカルナンバーをカバーした楽曲が少なくとも15曲はフィーチャーされているという。
『Joker: Folie à deux』の撮影や初期段階の構想に詳しい情報筋によれば、本作は「ジュークボックス・ミュージカル」としての要素が大きく、劇中では名作ミュージカル映画で登場したミュージカルナンバーを再解釈した楽曲が盛り込まれているそう。そのうちの1曲は、フレッド・アステア主演『バンド・ワゴン』(1953)の「ザッツ・エンターテインメント」だと伝えられている。
一方で、オリジナル曲が「1〜2曲」登場する可能性もあるという。現時点では、作詞作曲を誰が担当するのかは判明していないとのことだが、候補として前作から音楽を続投するヒドゥル・グドナドッティルが手がけるのではないかとの見立てもある。
前作から作風を一新し、ミュージカル映画としての期待も高い続編だが、撮影監督を務めるローレンス・シャーは以前、「音楽もある程度はありますが、厳密にはミュージカルではありません。音楽が含まれている、それだけのことです」と私見を述べていた。他方、本作では「複雑なミュージカル・シークエンス」のために多額の予算が割かれているとの報道もあり、いずれにせよ音楽が物語の要となってくることは間違いなさそうだ。
主演のホアキン・フェニックスが続投するほか、新たにレディー・ガガがハーレイ・クイン役として参戦。詳細は伏せられたままだが、ジョーカーとハーレイを中心とする物語となる。前作の大ヒットを受け、続編では予算が3倍以上増額し、大幅なスケールアップでの帰還が期待されている。
映画『Joker: Folie à deux(原題)』は2024年10月4日に米国公開予定。
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Source:Variety