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『ゲット・アウト』監督、ナチス・ハンター描く新作ドラマを製作 ― 映画次回作は『ブラックパンサー』ルピタ・ニョンゴが出演交渉中

ジョーダン・ピール
Photo by Peabody Awards https://www.flickr.com/photos/peabodyawards/14253449185/ Remixed by THE RIVER

映画『ゲット・アウト』(2017)で第90回アカデミー賞の脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督が、Amazon製作のドラマシリーズ『The Hunt(原題)』で製作総指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)を務めることがわかった。

Variety誌によれば、『The Hunt』は1977年のニューヨークを舞台に、人々の中に潜んでいるナチスの高官を発見するナチス・ハンターを描くストーリーになるという。多様な人々によって結成されたハンター・チームは、自らの正義を実現するため、大量殺戮の計画を目論むナチスを次々と引きずり出していく“血塗られた冒険”に出るようだ。
ただし『ゲット・アウト』を手がけたピール監督が仕掛ける物語である、このままの内容になるわけがないのだし、そもそも現代に「大衆の中に潜んでいるであろう敵を正義のために炙り出していく」という物語がどんな意味をはらむかは、少し想像をめぐらせるだけでも思い当たるところがあるのではないだろうか。

ピール監督とともに製作総指揮を務め、実話に基づいてオリジナル脚本を執筆するのはデヴィッド・ウィール。ピール監督は「ウィールから『The Hunt』について聞かされたとき、作らなければいけない作品だとすぐに思いました。感情を揺さぶられるノワールにして、恐ろしいほど現代に通じる。まさに僕がテレビで見たいものなんです」と述べている。

またピール監督は、同じくAmazon製作のドキュメンタリーシリーズ『Lorena(原題)』のほか、ドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン(邦題未定、原題:Twilight Zone)』や『Lovecraft Country(原題)』で製作総指揮を担当。さらにコメディドラマ『The Last O.G.(原題)』では共同製作者に名前を連ねている。

このように多忙を極めているであろうピール監督だが、そのかたわらで『ゲット・アウト』に次ぐ脚本・監督映画の第2弾『Us(原題)』の準備も進行中だ。

Varietyによれば、本作には『ブラックパンサー』(2018)のルピタ・ニョンゴが出演交渉に入っており、そのほか主要な役柄でドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017-)のエリザベス・モス、同じく『ブラックパンサー』のウィンストン・デュークも出演する可能性があるという。『Us』のティザービジュアルはピール監督のTwitterにて公開されている。

映画『Us(原題)』は2019年3月15日に米国公開予定。一躍気鋭のクリエイターとして全方位の活躍を見せるジョーダン・ピール監督、今後の活動から目が離せない。

Sources: Variety(1, 2
Eyecatch Image: Photo by Peabody Awards Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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