【ネタバレ解説】『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』はオリジナル版とどう繋がっているか

2018年4月6日より日本公開の映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、1996年公開のロビン・ウィリアムズ主演による名作『ジュマンジ』の続編にあたる。このオリジナルから、「ジュマンジ」がボードゲームからTVゲームになった点や、「ゲームの中のものが現実世界に飛び出してくる」という設定から「ゲームの世界の中に吸い込まれる」という逆転的な変更点が見られているのがポイントだ。
この度の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、オリジナル版とどのように繋がるのか。海外メディアによるインタビュー発言や、筆者が本作のキャストに直接尋ねて得られた証言を元に解説したい。
オリジナル版『ジュマンジ』では、物語の最後に子供時代に戻ったアランとサラが「ジュマンジ」のボードゲームを川に流して放棄していた。『ウェルカム・トゥ・ジャングル』では、このボードゲームが浜辺に打ち上がったのが発見されるところから始まる。ここでの舞台設定は1996年。オリジナル版でアランとサラが「ジュマンジ」を捨てたのが1995年の設定なので、『ウェルカム・トゥ・ジャングル』冒頭シーンはオリジナル版から1年未満後ということになる。
オリジナル版では、1969年にゲーム内のジャングルに閉じ込められたアラン・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)が、ジュディとピーターという姉弟がボードゲームを発見してサイコロを降ったことから26年ぶりに現実世界に復活する。ゲーム世界から召喚されてしまった危険な動物たちや天災に振り回されながら、彼らがゲームクリアを目指す騒動が描かれた。しかし、ここでゲーム内の世界がどのような様相を呈していて、アランはいかにして26年間のサバイバル生活を送っていたのかは語られなかった。
ロビン・ウィリアムズが演じたアランの設定に、『ウェルカム・トゥ・ジャングル』の中で最も近しい存在となるのがニック・ジョナス演じるアレックスだ。TVゲーム機に姿を変えた「ジュマンジ」を1996年に起動して以来、パイロットのシープレーンとしてゲーム世界のジャングルでサバイバル生活を送っている。我々が出会う頃には既に残りライフはひとつ。ゲーム世界では時間の経過が異なるようで、現実世界でおよそ20年ほどの時が流れていることを認知していなかった。カレン・ギランの言う「ロビン・ウィリアムズのキャラクターがゲームの中でどうしていたのか」を体現したのが、このアレックスだったというわけだ。THE RIVERでは、これを演じたニック・ジョナスに話を聞いている。
「僕の役は、ロビン・ウィリアムズへのトリビュートだと思うし、オリジナル版に最も敬意を払ったものだと思う。だから凄く光栄でしたし、第一作目と今作をつなぐピースになれたと思います。世界中にインパクトを与えて、そして愛されている作品に出演できるなんて、一生に一度しか経験できないかも。」
ちなみに、ニック・ジョナス演じるアレックスは、劇中で時代遅れな言葉遣いや芸能ネタを口にするが笑いどころだが、独特なサングラスのかけ方にも注目して欲しい。ニック本人に聞いたところによると、あれは「時代が止まっているアレックスが知っている当時でのトム・クルーズがやりそうな、一番かっこいい仕草を真似している」のだという。
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— Nick Jonas (@nickjonas) 2018年3月7日
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