『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』14分拡大版を観るべき理由、ディレクターズカットではなくオリジナル版

『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作にして完結編、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』より米国発売された4K Ultra HD、ブルーレイ、デジタルには劇場公開版とは異なる、“エクステンデッド・バージョン”が収録されている。いわゆる完全版での鑑賞を強く推薦しているのは、本作で監督を務めたコリン・トレボロウだ。
既報によると、2時間40分に及ぶこのエクステンデッド・バージョンでは、14分の未公開映像が追加されているほか、劇場公開版とは異なるオープニングになっているとのこと。これがそもそもオリジナルカットだったというトレボロウ監督は、米Comicbook.comのインタビューにて、劇場版へと再編集することになった経緯を説明している。「映画を完成させた後、(スタジオから)作品の多くの部分、14分ほど削除するよう要求されたんです。そこで、どこの素晴らしい部分を手放し、どれを本編に残すかを考えなければなりませんでした」。
つまり、このエクステンデッド・バージョンはもともと劇場公開版以前に存在しており、トレボロウ監督いわく、「ディレクターズ・カットに戻ったわけではなく、オリジナルの映画を共有する機会を与えられたに過ぎない」そうだ。なお、トレボロウ監督は劇場公開版について、これからもビジネスの仕組みとして向き合っていく必要があるとも主張している。
「もしもみなさんが映画監督になることを選び、自分の映画に何億ドルも投資されることになった場合、そこには多くの利害関係が存在します。多くの人が、さまざまなニーズに応えるため、ビジネス上の決断を下すわけですから。それをどう乗り越えるかを考えなければなりませんし、それも仕事の一部なんです。映画学校では、その方法は教えてくれません。」
トレボロウ監督は、劇場公開版より完全版の鑑賞を推薦しているようだが、一体どんな場面が追加されているのだろうか。カットされていたプロローグ映像が、エクステンデッド・バージョンでは復活を遂げている可能性もあり得そうだが、それを確かめるには本編を観る必要がある。まずは、この完全版が日本上陸することを願おう。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は公開中。
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Source:Comicbook.com