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『ジュラシック・ワールド』初期脚本、主人公はオーウェン&クレアではなかった ― コリン・トレボロウ監督が一部内容を告白

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

2018年7月13日より公開中の映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)の前作にあたる『ジュラシック・ワールド』(2015)は、当初『猿の惑星:創世記』(2011)のリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーが脚本を執筆していた作品だ。コリン・トレボロウが監督に就任したのち、『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017)のデレク・コノリーと共に脚本をリライトしたのである。

BDH Network Magazineによるインタビューにて、トレボロウ監督が、リック&アマンダによる初期脚本の内容を一部明かした

注意

この記事には、映画『ジュラシック・ワールド』のネタバレが含まれています。

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

主要人物はヴァンス&ホイットニー?

映画『ジュラシック・ワールド』は、クリス・プラット演じる恐竜監視員のオーウェンと、ブライス・ダラス・ハワード演じる「ジュラシック・ワールド」の管理責任者クレア、そして脱走した“最強の恐竜”インドミナス・レックスを巡る物語だ。
トレボロウ監督は初期の脚本について、「一度しか読んでいないので、詳細をすべて覚えていないんですよ」と述べつつも、その内容が完成した映画のストーリーと大きく異なることを明かしてくれた。

「主役はヴァンスという男で、彼はオーウェンのもとになった人物でしたね。ヴァンスがラプトルの集団と一緒にヘリコプターから飛び降りて、コロンビアにある麻薬密売人の住処に軍事空襲をかけるシーンで映画が始まったんですよ。(完成した映画とは)違うアプローチですよね。」

映画に登場するオーウェンは、ラプトルを軍事目的で使用することに全編を通して反対していた。その原型となったキャラクターが、冒頭のシーンからいきなり恐竜と共に軍事作戦を遂行していたとは驚きである。

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

またトレボロウ監督は、クレアのもとになった人物がホイットニーという名前であることを明かした。「パークを運営するマネージャーのキャラクターには登場シーンが1つか2つありましたね。ホイットニーって名前だったと思います。彼女は敵役で、お役所風の形式主義を掲げる人でしたよ」と語る。登場シーンを増やし、敵役ではなくクレアというヒロインへ変更した理由について、監督は以下のように説明した。

「あるシーンを読んでいて、このキャラクターは、それまでに登場してきた他の誰よりも成長する可能性を秘めた存在だと思ったんですよね。彼女は恐竜に畏怖を抱いていなくて、ビジネスの商品だと思っている。そうやって道を見失ったキャラクターが、再び恐竜への驚異と尊敬の気持ちを抱くようになる過程を描くのは、とても良いと感じたんですよ。そもそも彼女は恐竜が好きでこの仕事についたんだと思いますし――彼女はその感情にもう一度気づかなきゃいけなかったんですよね。」

トレボロウ監督の判断により大きな役となったクレアは、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』でも大活躍し、本シリーズには欠かせない人物となった。
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は2018年7月13日より全国の映画館にて公開中。前作『ジュラシック・ワールド』のブルーレイ&DVDは発売中だ。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公式サイト:http://www.jurassicworld.jp/

Sources: BDH Network Magazine, CB

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Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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