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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』恐竜が死にゆく理由とミュータント恐竜の背景 ─ ギャレス・エドワーズ監督&脚本デヴィッド・コープ来日インタビュー

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』ギャレス・エドワーズ監督、脚本デヴィッド・コープ 来日インタビュー

──ギャレス、別のインタビューで、この映画の冒頭シーンは『キングコング』のようなモンスター映画の“その後”に対処しているようだと話していましたね。キングコングが街の路上で死ねば、その“あとしまつ”をしなくてはいけないのだと。そして先ほど、本作の恐竜は“映画”のメタファーだとも表現されていました。つまり、かつては巨大で主役だったのに、今では忘れ去られつつある。映画ファンとしては悲しいですが、このメタファーを通じて表現したかったこととは?

ギャレス:その比喩も当てはまりますね。本当はメタファーの意味を言うべきではなかったかも。ちょっと悲しいからね。これはデヴィッドの話題ですね。絶滅しつつあるというアイデアについて。

デヴィッド:そうですね、あれは必要だったと思います。物語の裏には理由やコンセプトを持たせなくてはならない。ここでもやはり、良いアイデアは原作小説から来ています。最初の原作でも、恐竜たちは生き延びられないだろうと見なされていた。世界が違いすぎるからです。同じ世界に連れてこられたわけではない。酸素の濃度も違えば、虫の種類も、ウイルスの種類も異なっている。完全に別世界です。

ジュラシック・ワールド/復活の大地
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でも映画としては、恐竜を再び特別な存在にする必要があった。『新たなる支配者』(2022)のラストでは、恐竜たちがあちこちに行った。私たちの中で暮らす恐竜たちというものを探索していた。クライスラービルに巣を張る恐竜や、ミッドタウンを歩く恐竜、アッパーウエストサイドでアパートを借りている恐竜……。もうそれ以上やることがないと思った。完全に描かれていたし、それで良かった。だから、どうすれば再び恐竜を特別にできるのかと考えました。だから、「恐竜たちはこの惑星で生きていくのが大変だ」というコンセプトにおけるリアリティを尊重した。そうすれば、彼らの存在を希少なものにできると思ったんです。

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』ギャレス・エドワーズ監督、脚本デヴィッド・コープ 来日インタビュー

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は大ヒット公開中。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から企画制作・執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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