『ジュラシック・ワールド/復活の大地』続編はある?監督とプロデューサーが回答

『ジュラシック』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(2025)はすでに世界各国での公開を済ませ、残るは日本(8月8日)のみ。すでに世界累計5.3億ドル超のヒットで本年度6位にランクイン。米Rotten Tomatoesでのレビューでは、批評家からは賛否両論(52%)に割れた一方で観客スコアは71%と概ね受け入れられている(本記事執筆時点)。
監督はギャレス・エドワーズに白羽の矢が立った。『モンスターズ/地球外生命体』(2010)『GODZILLA ゴジラ』(2014)を手掛けており、恐竜のような巨大生物のツボは熟知。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)でも巨大フランチャイズの舵を取った。
エドワーズはシリーズのプロデューサーである大御所フランク・マーシャルと共に米上映イベントに登壇し、米Colliderによるインタビューに応答。さらなる続編展開の可能性について尋ねられると、マーシャルは「私が言えるのは、“扉は開け放たれた”ということです」と含みを持たせた。
エドワーズは、インディー時代の『モンスターズ/地球外生命体』を続編『モンスターズ/地球外生命体』(2014)としてシリーズ展開させた経験がある。『ローグ・ワン』からも劇中人物を探求するスピンオフドラマ「キャシアン・アンドー」が登場。こうした縁もあるだけに、さらなる『ジュラシック・ワールド』作品を手がける意欲は?そう聞かれると、「ファンとして、僕も見てみたいものがあります。皆さんも“こういうのがあったら最高だよね”というものがあると思います。僕もファンとして、同じ情熱があります」と意見。「僕もこのシリーズは続いていってほしいし、個人的に見てみたいものがある」との希望を語った。
一方で「フィルムメーカーとして言えば、本作で(監督を務めることができたのは)宝くじに当たったようなものです。だからすごく満足しています」と、幸運にも本作に全てを注ぐことのできた手応えを語る。さらに、「次回作に関する話し合いは、本当にまだ全く行なっていません。僕もデヴィッド(・コープ、脚本家)も、フランクもスタジオも全く話していません」と明言。「まずは映画が公開されて、世界中の皆さんの反応を見ることにしたいです」と述べるにとどめた。

このシリーズは『ジュラシック・ワールド』(2015)が全世界累計16.7億ドル(全映画史上10位)の偉大な成績を収めており、続く『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)が13億ドル、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)が10億ドルを収めている。最新作『復活の大地』の初速はこれらに及んでおらず、10億ドルの大台は遠い。
もっとも興収パフォーマンスとしては堅調で、1.8億ドルとされる製作費に対し、予想される損益分岐点およそ5億ドルはすでにクリア。世界最後の公開国である日本でもう一足成績を伸ばし、シリーズに新たな可能性を残したい。
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)から5年後、地球環境が恐竜を受けつけないことが判明した世界で、ヨハンソン演じるゾラ・ベネットたちのチームが任務に挑む。すべての始まりとなった『ジュラシック・パーク』(1993)への原点回帰を志すコンセプト。2025年8月8日(金)日本公開。
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Source:Collider