疲れ果てたキアヌ・リーブス、『ジョン・ウィック:チャプター2』で「頭を斬り落としてくれ」と提案するも却下されていた

人気アクション映画『ジョン・ウィック』シリーズでは、元殺し屋のジョン・ウィックが体に鞭打ちながら敵をボコボコにしていくお決まりの展開が見どころのひとつだ。しかし、自らスタントにも挑むキアヌ・リーブスへの身体的ダメージはかなりのもの。そんなキアヌ、『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)でジョン・ウィックを殺してしまってくれないかと提案していたのだという。
この記事には、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のネタバレが含まれています。
本シリーズのプロデューサーを務めるベイジル・イヴァニクは、米ScreenRantとのインタビューでこれまでの製作を回顧し、「どの映画でも、キアヌはぶん殴られるじゃないですか。それも、ただ銃を使うだけじゃなく、観客が理解できないようなやり方で」と、身体を張る座長を労っている。「彼は3ヶ月、4ヶ月も前から準備をします。毎回、『リーサル・ウェポン』のダニー・グローヴァー(ロジャー役)みたいに、“もう歳を取りすぎた”というような感じになっていましたね」。
ハードな撮影で疲労困憊のキアヌは、各作品で「今こそ死ぬ時だ。もう終わりだ」と言っていたという。イヴァニクによれば『ジョン・ウィック:チャプター2』では、文字通りバッサリなジョン・ウィックの最期を製作陣にお願いしていたそうだ。
「彼は“よし、こうしよう。頭を斬り落としてくれ”って提案してきましたよ。私は“君の頭を斬り落とすのは無理です”って返しました。」
結局、シリーズは4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』まで製作された。イヴァニクが「私たちは複数の選択肢を撮影しました。一つは完全に生きているもの。もう一つは少し曖昧にしたもの。そして最後に、完全に死んでいるというものです」と語るのは、『コンセクエンス』のエンディングについて。同作では、ハイ・テーブルとの激闘を終えたジョン・ウィックに久々の静寂が訪れた。
キアヌが主演を務める『ジョン・ウィック』シリーズの今後については未定。イヴァニクは、第5作を製作するなら「完全に違う内容の物語」「前作から半年後、とはならない」とも語っていた。監督のチャド・スタエルスキも「良いストーリーなのであれば、キアヌもすぐにやると言ってくれます」と前向きなコメントを残している。
ちなみに、2024年6月には『ジョン・ウィック』シリーズ初のスピンオフ映画『バレリーナ(原題)』が米公開予定。同作には、キアヌ演じるジョン・ウィックも姿を見せるという。
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Source: ScreenRant