『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に第3作目の伏線あり?脚本家がシリーズ構想の仕掛けを明かす

映画『ジュラシック・ワールド』(2015)に次ぐ、2018年7月公開のシリーズ第2作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。早くから3部作として構想されていた本シリーズには、さっそく完結編の構想が存在するようだ。第1作で脚本・監督を兼任し、『炎の王国』では脚本・製作を担当したコリン・トレボロウが、すでに仕掛けられているという伏線の存在を明かした。
『ジュラシック・ワールド』には3部作構想が不可欠だった
俳優・脚本家であるセバスチャン・タバニー氏によるインタビューに応じたトレボロウは、『ジュラシック・ワールド』が3部作構想であることを認めた上で、過去の3部作と本シリーズを重ね合わせるというアイデアではないのだと発言。本作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)とは大きく異なる作品であることを明かした。
では、シリーズを統括するトレボロウは今回の3部作をいかに構想しているのか? 詳細こそ語っていないものの、彼はその計画の一端を語ってくれている。
「1作目(『ジュラシック・ワールド』)を作っている時に、スティーヴン(・スピルバーグ)に話したんですよ。“これは序章で、こっちが第2章。そして最終章があるんです”と。そこが僕たちの向かいたい場所なんです。こういった計画は、シリーズの作るうえで不可欠だと思います。観客を(求める場所へ)連れていきたい、興味を持ち続けてもらいたいのなら。そこまで考え抜かれるべきなんですよ。自分たちが目指すところをキャラクターに頼る、キャラクター主導のシリーズにしたいなら、(作り手の)気まぐれではいけないんです。」
この言葉通り、『ジュラシック・ワールド』シリーズは、オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)とクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)という二人の主人公が大きな軸として存在する。第2作『炎の王国』にはジェフ・ゴールドブラム扮するイアン・マルコム博士も登場するが、彼は『ジュラシック・パーク』シリーズからの再登場でこそあれ、本シリーズを牽引する役回りではないだろう。
そしてトレボロウは、来る第3作の準備、あるいは伏線が『炎の王国』のラストに用意されていることを早くも明らかにしている。
「この映画の結末は、クリフハンガー(編注:続きが気になる終わり方)ではありませんが、次に何が起こるかをみなさんに知ってほしくて作ったものです。以前の『ジュラシック・パーク』シリーズにははっきりとした結末がありましたよね。もう少し独立していた。(『炎の王国』を作りながら)共同脚本家のデレク・コノリーとは、この後どうなるんだろうっていうことも考えていたんです。」
つまり『炎の王国』は、第3作へとつながる要素を残しつつも、ひとまず単独の映画として完結する内容になっているのだろう。トレボロウの発言や、第2作を手がけたJ・A・バヨナ監督がトレボロウとは異なる資質の人物であることを鑑みると、この構想は『スター・ウォーズ』オリジナル3部作に近いような……と記すと、非常に複雑な気持ちになってしまうのはやむを得ないことだろうか。
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は2018年7月13日より全国ロードショー。
[お詫び]
記事初出時、作品名に一部誤りがございました。修正させていただくとともに、謹んでお詫び申し上げます。
Sources: https://www.youtube.com/watch?v=n9xJjPjeDK4
https://screenrant.com/jurassic-world-3-fallen-kingdom-ending/
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