『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』よりコリン・トレボロウ監督が降板 ― 脚本トラブルか、後任者候補の報道も

2019年公開、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』よりコリン・トレボロウ監督が降板したことがわかった。2017年9月5日(現地時間)、ルーカスフィルムが『スター・ウォーズ』公式ウェブサイトにて伝えている。
ルーカスフィルムとコリン・トレボロウは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で道を分かつことを互いに決定しました。コリンは製作プロセスにおいて素晴らしい協力者でしたが、プロジェクトに対するビジョンが異なるという結論に達したのです。私たちはコリンの幸運を祈り、映画についてのさらなる情報を近くお知らせします。
このたびルーカスフィルムが発表した上記のコメントは非常に端的で、トレボロウ監督やキャスリーン・ケネディ社長によるコメントも添えられていない。2017年6月、スピンオフ作品『ハン・ソロ(仮題)』からフィル・ロード&クリス・ミラー監督が離脱した際には、土壇場の降板劇だったともいわれるなか両者のコメントがきちんと掲載されていた。現時点で内部の状況は不透明だが、米国メディアはすでにいくつかの情報を入手している。

脚本トラブルか、後任者は『最後のジェダイ』監督?
トレボロウ監督の降板について、米ハリウッド・レポーター誌とバラエティ誌は、監督とルーカスフィルムの間で脚本に対する意思の相違があったと報じている。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の脚本はトレボロウ監督とデレク・コノリーが執筆していたが、ハリウッド・レポーター誌によると二人は「複数の原稿で(脚本上の)問題を繰り返していた」といい、監督とケネディ社長の関係は「手に負えないものになっていた」というのだ。ちなみにルーカスフィルムは、2017年8月に新たな脚本家ジャック・ソーンをプロジェクトに招き入れている。
このたびの降板により、ルーカスフィルムは2018年初頭からの撮影に向けて、今後『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に新たな監督を迎えることとなる。最有力候補として、ハリウッド・レポーター誌は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)を手がけたJ.J.エイブラムス監督を、Deadlineは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開を控えるライアン・ジョンソン監督の名前を挙げているが、同じくDeadlineによれば「(新監督については)まだ何も決まっていない」という。
しかし『最後のジェダイ』の脚本・監督を単独で務め上げたジョンソン監督が、ルーカスフィルムからの絶大な信頼を得ていることは間違いない。Deadlineは『ハン・ソロ』の新監督にロン・ハワードが就任することもいち早く伝えていたが、今回は果たして……。
なお『ハン・ソロ』の際、フィル・ロード&クリス・ミラーの降板からロン・ハワードの就任が発表されるまでの間はわずか約2日しかなかった。おそらく近日中には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』新監督ほかの情報も公式に発表されることだろう。トレボロウ監督とコノリーによる脚本がそのまま使用されるのか、あるいは全面的なリライトが施されるのかも気になるところだ。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年5月24日米国公開予定。
なおシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー。
Sources: http://www.starwars.com/news/a-statement-regarding-star-wars-episode-ix
http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/colin-trevorrow-as-director-star-wars-episode-ix-1035463
http://variety.com/2017/film/news/colin-trevorrow-exits-star-wars-episode-ix-1202548088/
http://deadline.com/2017/09/colin-trevorrow-out-as-star-wars-episode-ix-director-1202161932/
http://deadline.com/2017/09/rian-johnson-frontrunner-star-wars-episode-ix-colin-trevorrow-1202162109/