『ジョン・ウィック:コンセクエンス』2年越しで中国公開が実現、ドニー・イェン効果で週末No.2に

キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が、2023年3月の米国公開から2年を経て、ようやく中国での劇場公開を迎えた。公開後3日間の興行収入は330万米国ドルで、中国の週末ランキングでは第2位のスタートとなっている。
『ジョン・ウィック;コンセクエンス』は、キアヌ演じるおなじみジョン・ウィックが宿敵や殺し屋たちを相手に激闘を繰り広げるノンストップ・アクションの第4作。盲目のケイン役に”宇宙最強”ドニー・イェン、旧友シマヅ役に真田広之のほか、ビル・スカルスガルド、リナ・サワヤマら豪華キャストが集結し、パリ・ベルリン・ニューヨーク、そして大阪を舞台に死闘の幕が上がる。
中国での興行収入330万ドルという記録は、ロバート・パティンソン主演&ポン・ジュノ監督『ミッキー17』の10日間の成績(200万ドル)を上回るもの。この2年間、どうしても観たいファンたちが海賊版や海外版を視聴していたであろう事実を踏まえても大きな快挙だ。香港スターのドニー・イェンが出演し、プロモーションでも中心に据えられていたこともプラスに作用したと考えられている。

かつて中国はハリウッド映画にとっても世界最大級の市場だったが、中国はコロナ禍で海外作品の上映を規制し、多くの作品が上映されない状態が続いていた。R指定作品の上映はハードルがより高かったが、最近になって規制が緩和され、本作は『ジョン・ウィック』シリーズとして初めての中国公開が叶ったのである。
いまや日本も同じ道筋をたどっているが、中国は国内作品のシェアが大きく、国産アニメーション映画『ナタ:魔童鬧海』が公開から2ヶ月近く経った現在もランキング首位の座を守っている。同作は中国国内の興行収入だけで『インサイド・ヘッド2』(2024)を破り、アニメーション映画の世界興収歴代記録を更新した。
なお『ジョン・ウィック;コンセクエンス』の全世界興行収入は4億4,018万ドルで、シリーズ史上最高の成績を継続中だ。
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