ヨルダン国王、キアヌ・リーブスの『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のためにヘリコプターを貸していた

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の冒頭では、馬に乗った主人公ジョン・ウィックが敵との追跡劇を繰り広げる最中に巨大な日の出の映像がインサートされる。わずか一瞬ではあったものの、舞台の壮大さが際立つ演出となった。
この巨大な日の出を捉えたショット、チャド・スタエルスキ監督によれば中東・ヨルダンいちの大物からの協力を得て撮影されたものだという。米ポッドキャスト番組Happy Sad Confusedで、撮影の裏話を明かしている。
「あれは、アカバとワディ・ラムの外郭にあるヨルダンの砂漠で見られる実際の日の出なんですよ。デジタル処理したものではないです。とても誇らしく思っています。砂漠の真ん中まで行って日の出を撮影するために、ヨルダンの国王がヘリコプターを貸してくれました。」
可能な限りの実写撮影で実現した本作は、ヨルダンだけでなく、フランス、日本、ドイツ、アメリカなど、世界の各都市で撮影が行われた。劇中後半では、ジョン・ウィックが200段を超える階段を登り切ろうというところで敵に蹴落とされ、一番下まで転がり落ちてしまうという驚愕のシーンが訪れるが、このシーンも実写で撮られたもの。一気に転がり落ちたシーンを除いては、キアヌ・リーヴス自らがアクションを行っていたという裏話も語られている。
とはいえ、ヨルダン国王からの協力を得ていたとは何とも驚きだ。スタエルスキ監督は詳しい経緯を明かしていないものの、国王のアブドゥッラー2世は、国際的な映画祭の開催地としても知られる都市、紅海に映画芸術研究所を立ち上げるほど映画への高い関心を持っている人物。撮影のためならと、快くヘリコプターを貸し出してくれたのだろう。
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Source:Happy Sad Confused