『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』新キャラのケイラは何者なの? ─ ディワンダ・ワイズ単独インタビュー

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』には、主演のクリス・プラットら『ジュラシック・ワールド』勢に加え、『ジュラシック・パーク』シリーズからもレジェンド3人が堂々の帰還を果たす。まさに『ジュラシック』のオールスター作品となった本作では、数少ない新キャラクターも登場している。その一人が、物語における中枢を担う、元軍人の女性パイロット・ケイラだ。
演じているのは、Netflixのコメディシリーズ「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」(2017-)で知られるディワンダ・ワイズ。2018年にはマーベル映画『キャプテン・マーベル』(2019)のマリア・ランボー役に起用されたことが話題となったが、後にスケジュールの都合により降板。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、そんなワイズにとって初のハリウッド大作となる。
ケイラは、クリス・プラット演じるオーウェンと共に行動しているようだが、その正体は謎に包まれている。THE RIVERは、ワイズに単独インタビューを実施し、ケイラというキャラクターについて掘り下げてみた。このほか、ワイズはプラットとの共演秘話やアッと驚く撮影の裏話も披露してくれた。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ケイラ役ディワンダ・ワイズ 単独インタビュー
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── 本日はよろしくお願いいたします!
こんにちは。よろしくね。
── お話できて光栄です。無事、島から帰還できたようですね。
そうなんです、なんとか逃げ切りました(笑)。
── (笑)。さっそくですが、本作は『ジュラシック』シリーズのフィナーレと言われています。数少ない新しいメインキャストに抜てきされましたが、どのようなお気持ちですか?
とにかく光栄です。映像と物語の両方で、史上最も美しい映画フランチャイズの一つですから、参加できたのは名誉です。ファンも素晴らしいですよね。彼らは、これ以上ないほどに親切で、礼儀をわきまえている。画像や予告編が公開された時など、どの段階においても熱狂的に迎え入れてもらえたように感じました。愛以外の何ものでもないです。
── 役を射止めた時、どんな反応をされたか憶えていますか?
衝撃を感じました。2019年3月にコリン・トレボロウ監督にお会いしたのを憶えています。彼が私に役をオファーして下さったんですけど、3ヶ月後くらいまで実感が湧きませんでした。6月くらいに彼からまた電話をいただいたんです。その(3ヶ月の)間、彼は全プロデューサーやユニバーサル(・ピクチャーズ)の人に私への正式オファーを承諾してもらうことに必死だったと思います。それが無事終わって、私に電話で「スティーヴン・スピルバーグがイエスって言ってくれたよ」って伝えてくださりました。そこで初めて、私は『ジュラシック・ワールド』に出るんだって実感しました。
── あなたがケイラのことを「ヒーロー」だと形容していたことが印象的でした。『キャプテン・マーベル』の件もありますが、ヒーローを演じることに憧れはありましたか?
ありました。いつだったかな……えっと、あなたはヒュー・ジャックマンの『LOGAN/ローガン』(2017)を観たことあります?
── 観ましたよ!
そこではウルヴァリンのオリジンストーリーが描かれていたと思うんですけど、あの作品が初めてです。「ハリウッドの大作アクション・アドベンチャーの分野で、キャラクターをこんなにも深く描くことができるんだ」って感銘を受けたのは。正直に言うと、それまでの私はキャラクター重視の作品が大好きで、そういったもの(大作アクション)に惹かれることはなかったんです。でも『ローガン』を観て、「へぇ、こんなことも出来てしまえるんだ。私にも出来てしまうかも」って思いました。もちろん、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は『ローガン』とは全く違いますよ。トーンや物語もそうですけど。
この映画では、自主性のあるキャラクター開発が許されていました。これこそ、私も出来ると確信していたものでした。こうしたものが一粒のからし種となって、私をここまで導いてくれた。私自身、「欲しいと願う仕事に見合う服を着なさい」と言われていた環境だったので、アクションヒーローになるために2011年から鍛え始めていました。
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