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ネット誹謗中傷で「外に出たくなくなった」とバリー・コーガン、「僕の見た目についての中傷も多い」

Kevin Payravi, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons

2024年にソーシャルメディアから距離を置いたバリー・コーガンが、ネット上の誹謗中傷によって私生活だけでなく、俳優としての在り方まで揺らいでいることを率直に語った。

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2018)や『イニシェリン島の精霊』(2022)など作家性の高い作品から、マーベル『エターナルズ』(2021)にDC『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)などの大作映画まで幅広く活躍するコーガン。米SiriusXMにゲスト登場したコーガンは、注目を集める立場になったことで得たものがある一方で、その裏側には厳しい現実もあると話している。

ファンとの交流については、「素晴らしいファンベースに恵まれている」と感謝を述べ、Q&Aなどで直接言葉を交わし、自分自身を差し出すように向き合える時間には大きな意味があると語った。

しかしその一方で、オンライン空間には“醜い側面”もあるという。イベントに出席したり、どこかに出かけたりすれば、やはり世間がどう受け止めたのか気になってしまう。だが、そこで目に入ってくるのは好意的な反応ばかりではなく、“ヘイト”も多いという。コーガンは、特に自分の容姿に対する中傷が数多く寄せられているとし、その影響は「誰もが経験すること」と片付けられる段階を過ぎていると打ち明けた。

その言葉は想像以上に重い。コーガンによれば、そうした声によって自分の内側へ引きこもるようになり、人の集まる場所に行きたくなくなり、外に出ること自体を避けるようになったのだという。「隠れなければならないわけじゃない。実際に隠れているんだ」と語るニュアンスには、追い詰められた実感がにじむ。

さらに深刻なのは、それが俳優業そのものにまで及び始めていることだ。コーガンは、中傷が“アート”にまで染み出してきた時点で問題はより大きくなるとし、スクリーンに映ることすら望まなくなってしまう瞬間があると認めた。俳優にとって、自ら表現の場から身を引きたくなる感覚は、決して軽くない。本人にとっても、作品を待つ観客にとっても、あまりに痛ましい事態だ。

今回の発言でとりわけ胸に迫るのは、コーガンがその影響を自分一人の問題として語っていないことだろう。将来、自身の幼い息子がこうした言葉の数々を目にするかもしれないという可能性にまで思いを巡らせ、「それがいちばんつらい」とまで言う率直さで心境を明かしている。

スターであることの代償は、しばしば華やかさの陰に隠れてしまう。だが今回コーガンが言葉にしたのは、有名であることの不自由さだけではない。悪意ある言葉が人を外の世界から遠ざけ、創作の根幹にまで食い込み、さらには家族の未来にまで影を落とすという、現実としての痛みである。

観客はスクリーンの向こうに俳優の存在を見るが、その向こう側にもまた、傷つくひとりの人間がいる。バリー・コーガンの告白は、その当たり前の事実を改めて突きつけるものとなった。

Source:SiriusXM

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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