『キック・アス』第3作の製作計画は現状なし ─「100%予定はない」と原作者

2010年に公開された映画『キック・アス』は、クロエ・グレース・モレッツのブレイクのきっかけとなった作品だ。ユーモアとバイオレンスにあふれたスーパーヒーロー映画として高く評価され、驚異的な興行収入を記録した結果、2013年には続編が製作された。シリーズ化を果たしたわけだが、さらなる続編は発表されていない。そもそも企画は存在するのだろうか?
『キック・アス』シリーズ第3作の噂は浮上しては消えており、本格始動までには至っていない。この度、その噂の真相について原作者のマーク・ミラーが、ScreenRantのインタビューにて口を開いている。コミック版の原作者によると、企画は残念ながら存在しないようだ。
「『キックアス』第3作の話がたまに流れてきますが、それらは事実ではないんです。このようなことがなぜ起こるかというと、出演俳優のひとりがほかの映画で取材を受けているときに、“キックアスの新作は存在しますか”と聞かれて、“わかりませんが、もしかしたら”と彼らが答えると、『キックアスの新作が製作されるかもしれない』という見出しで記事が出るんです。ただ実際には、そのような会話をしたことはありません。」
1作目で監督・脚本を務め、2作目では製作を担当したマシュー・ヴォーン。ミラーは「彼とは親友で、3回は週に話をしています。ただ、私はNetflixと仕事をしていますし、彼はAppleと契約を結んでいます。『キック・アス』はユニバーサルの作品ですから」と、それぞれが別の場所・企画に取り組んでいることを明かしている。
ドラマ「ジュピターズ・レガシー」(2021)や、アニメ「スーパークルックス」(2021)をはじめミラーは、「ザ・マジック・オーダー」(原題)『リボーン(原題)』など、Netflixとは自身が手がけた原作の映像化作品で仕事を共にしている。一方でヴォーンは、スパイ・アクション映画『Argylle(原題)』を、Apple Original Filmsとして現在製作中だ。
繰り返しにはなるが、それぞれが別々の企画に専念していることから、『キック・アス』第3作の話し合いは少なくともふたりの間ではなされていない。もっとも、ミラーいわくアイデアは存在するという。「計画は間違いなくありません。ただ、将来的にはあるかもしれません。伝えたい最後の物語はあって、それはビッグなフィナーレとなるストーリーです。そのアイデアを私はとても気に入っています。それというのも、もう少し後になってから、すべてのキャラクターがさまざな場所に戻ってくることが出来るので」。
可能性は全くないわけではないようだが、ミラーは「これを読んで、『キック・アス』第3作が製作中と勘違いする人がいないことを祈っています。なぜなら今のところは、100%その予定がないので」とあらてめて企画が存在しないことを強調している。