ラース・フォン・トリアー「キングダム」完結編、オープニング映像が海外公開

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)『ハウス・ジャック・ビルト』(2018)などで知られる巨匠監督、ラース・フォン・トリアーによるドラマシリーズ「キングダム」(1994-1997)がついに復活を遂げる。この度、シーズン3にして完結編「The Kingdom Exodus(英題)」より、オープニングタイトル映像が海外で公開された。
デンマーク国立病院の脳神経外科病棟を舞台に、独特な雰囲気の医師や患者が、病院内で起きる不気味な現象に翻弄されていく姿を描いたカルト・ホラー「キングダム」。当時、シーズン3も製作される予定だったが、一部の主要俳優陣が亡くなってしまったことから続行不可になっていた。未完の傑作として語り継がれる本作は、長きにわたり待望されていた完結編の製作が2020年12月に正式決定。そして2022年、ヴェネツィア国際映画祭にてついにお披露目となる。
全5話構成の完結編にて主演を務めるのは、『イディオッツ』(1998)などのボディル・ヨルゲンセン。ある夜、眠りに落ちた主人公のカレンは、暗闇の中を彷徨い、不可解なことに病院の前に辿り着く。“王国”の門が再び開かれたとき、カレンは病院を破滅の危機から救うため、未解決の謎に迫っていくことになる。既報によると、スウェーデン人とデンマーク人の間の古い確執も描かれるという。
共演者には、オリジナルキャストのペーター・マイジンド、セーン・ピルマール、ウド・キアらがシリーズに復帰しているほか、『アダムズ・アップル』(2005)などのニコラス・ブロ、「THE KILLING/キリング」(2007-2012)などのラース・ミケルセンらが名を連ねている。アレクサンダー・スカルスガルドもゲスト出演を果たす。公開された映像では、そんな新旧の出演者演じる登場人物たちが、ラース・フォン・トリアー監督ならではの唯一無二の世界観、「ツイン・ピークス」シリーズのようなユーモアあふれる雰囲気を通して映し出されていく。
「The Kingdom Exodus」はヴェネツィア国際映画祭での公開を経て、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭などでも上映される。本国のデンマークでは、Viaplayというストリーミングサービスにて2022年10月9日より配信された後、DRより放送。 北米をはじめ英国やアイルランド、ラテンアメリカ、トルコ、インドでの配給権はMubiが獲得している。なお現時点では、日本における配信および放送については伝えられていない。
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Source: Deadline