Menu
(0)

Search

『キングスマン:ファースト・エージェント』最新予告編が公開、「マナーが紳士をつくる」健在

キングスマン:ファースト・エージェント
© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『キングスマン』シリーズの“はじまりの物語”を描く最新作、『キングスマン:ファースト・エージェント』の最新予告編が公開された。物語の舞台は、第一次世界大戦勃発の危機が迫るヨーロッパ。映像は、怪僧ラスプーチンが現れる場面から幕を開ける……。

「わが同士たちよ、これは英雄たちの戦争ではない。国家が互いに殺し合うのだ。我々は繁栄する、楽しくなるぞ」。ラスプーチン(リス・エヴァンス)の声に重なるのは、潜水艦から発射された魚雷が巨大な船を沈める様子、そして笑い声をあげる黒い影だ。

大国のあいだで陰謀が渦巻くなか、オックスフォード公(レイフ・ファインズ)を相手に、若き青年コンラッド(ハリス・ディキンソン)は「世界の危機にじっとなんかしていられない」と訴える。オックスフォード公が「世界は腐敗と強欲に支配されている」と告げると、コンラッドは「なにかやらないと」と熱意をにじませた。

オックスフォード公に連れられてコンラッドが訪れたのは、高級紳士服テーラー“キングスマン”。ここで、ついに世界最強のスパイ組織が動き始める。オックスフォード公いわく、「われわれは国から独立した諜報機関だ。上品だが野蛮、文明的だが無慈悲」。コンラッドは訓練を積み、戦場に繰り出していく。

キングスマン:ファースト・エージェント
© 2020 20th Century Studios. All Rights Reserved.

かたや、ラスプーチン率いる集団の暗躍は続く。「今こそ炎に油を注ぐ時だ。革命という炎に」という声の主は、果たして何者か。豪華な宮殿のような建物でオックスフォード公&コンラッドに対面したラスプーチンは、挨拶するや犬のような唸り声をあげる。かたや、オックスフォード公は「ラスプーチン殿、お噂はかねがね」。『キングスマン』シリーズらしい激しいアクション、スパイたちの操る“仕掛け武器”の数々、スタイリッシュな映像演出の一端は、今回の映像にもたっぷり収録。「マナーが紳士をつくる」のフレーズももちろん健在である。

ちなみに今回の予告編に使用されている楽曲は、ロックバンド「ブラック・ストーン・チェリー」による2016年の『War』。テンプテーションズに1970年の同名楽曲をカバーしたものだ。

脚本・監督には、シリーズ前2作からマシュー・ヴォーンが続投。オックスフォード公役は『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役で知られるレイフ・ファインズ、青年コンラッド役には『ブルックリンの片隅で』(2017)「TRUST/トラスト ゲティ家のスキャンダル」(2018)のハリス・ディキンソンが演じる。

そのほか、出演者には『007 慰めの報酬』(2008)ジェマ・アータートン、『アメイジング・スパイダーマン』(2012)リズ・エヴァンス、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)ダニエル・ブリュール、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)マシュー・グッド、『キャプテン・マーベル』(2019)ジャイモン・フンスー、『GODZILLA ゴジラ』(2014)アーロン・テイラー=ジョンソン、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)チャールズ・ダンスらが出演する。

映画『キングスマン:ファースト・エージェント』は2020年9月25日(金)全国ロードショー

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。