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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督、新作ミステリ映画の製作決定 ― 主演は『007』ダニエル・クレイグ

ライアン・ジョンソン ダニエル・クレイグ
[左]Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/25070162628/ [右]Photo by Glyn Lowe Photoworks https://www.flickr.com/photos/glynlowe/22549225906/ Remixed by THE RIVER

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督が、『007』6代目ジェームズ・ボンドとして知られるダニエル・クレイグを主演に迎え、新作映画『Knives Out(原題)』を製作することがわかった。米Deadlineほか複数のメディアが報じている。

ライアン監督は『Knives Out』の脚本・監督・製作を務め、すでに脚本は完成済み。撮影は2018年11月から始まるという。プロデューサーにはライアン監督の長編デビュー作『BRICK ブリック』(2005)以来のパートナーであるラム・バーグマン氏も参加しており、ライアン監督&ラム氏の設立する新会社(名称不明)が製作を担当。2018年9月6日(現地時間)から開催される、トロント国際映画祭にて出資者が募られるという。

Deadlineによれば、『Knives Out』は10代の頃から推理作家アガサ・クリスティの熱心な読者だったというライアン監督による「現代を舞台とする、クラシックなフーダニット(犯人の解明が重視されるミステリ)」で、密室殺人事件をダニエル演じる探偵が追うストーリーになるようだ。ただしライアン監督らしい作風が取り入れられているということで、一筋縄でいかない作品になることは間違いないだろう。

それにしても本作のニュースが気になるのは、ライアン監督が今後の『スター・ウォーズ』シリーズにとって、ダニエルが『007』第25作(タイトル未定)にとって極めて重要な人物であることだ。
ライアン監督は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を経て製作される新3部作を統括、第1作の脚本・監督を担当することが決まっており、企画が健在であることは本人から報告されている。しかしながら『Knives Out』がそれ以前に製作されるということは、同シリーズの始動はしばらく先となりそうだ。
また、ダニエルは『007』第25作の撮影を2018年12月から開始する予定だったが、ダニー・ボイル監督がプロジェクトを離脱。本作の撮影が2018年11月に始まるということは、『007』第25作の製作スケジュールはすでに大幅に変更されている可能性がある。

ライアン監督はDeadlineの取材に対して、ダニエルの起用についてコメントを発表している。

「僕はダニエルの大ファンで、一緒にお仕事をしたいと常に考えてきました。脚本を書き、良いものにしようとする中で、ラムと僕は“誰が探偵役をやれるのか”ということを考えていたのです。その後、思いがけず、ダニエルにわずかな可能性があるかもしれないとお聞きして、うまくお話がまとまったということです。驚くべき幅を持つ俳優であるダニエルと、現代の探偵を追求し、新しいエルキュール・ポワロを生み出すべくコラボレーションできることを楽しみにしています。」

映画『Knives Out(原題)』の劇場公開日は不明。もちろんこちらはこちらで楽しみだが、どうなる『スター・ウォーズ』、どうなる『007』…!

Sources: Deadline, Variety, THR
Eyecatch Image: [左]Photo by Dick Thomas Johnson [右]Photo by Glyn Lowe Photoworks Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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