『ナイブズ・アウト4』アイデアあり ─ ただしライアン・ジョンソン監督は別作品を次回作に

ライアン・ジョンソン監督シリーズ最新作『ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッドマン』が快調だ。ダニエル・クレイグが名探偵を演じるシリーズ第3弾は2025年12月12日にNetflix独占配信となると、米Rotten Tomatoesで批評家からも視聴者からも絶賛レビューの滑り出しとなった。
主人公ブノア・ブランの推理が本作でも光る。テーマは教会を舞台としたオカルト殺人。不可能に思えた超常的な謎を、ブランは本作でも鮮やかに暴いて見せた。
ジョンソン監督は第4作にも意欲的だ。「ダニエル(・クレイグ)がまだ演じたいと言ってくれるかぎり、そして僕たちにとって本当にエキサイティングな──ただ新作を作るのではなく、“すごい、こんなことができるのか!”と怖くなるような──アイデアがあるかぎり続けたい」「燃え尽きた感覚はまったくない」と話していたジョンソンだが、改めて続編へのアイデアが浮かび上がっていることを、米Entertainment Weeklyに語っている。
「基礎的で、根源的な、概念的なアイデアはあります。“よし、こんな感じなら面白そうだな”というような、核となるものですね。」
前作『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』は2022年の配信。3年の期間が空いたが、次回作にはさらなる時間を要することになるかもしれない。ジョンソン監督が「次に書きたいのはミステリー以外のオリジナル脚本。まったく違うジャンル」と、『ナイブズ・アウト』とは別の映画を撮りたいと述べているからだ。
それもこの度、新作について「具体的なアイデアはない」「テーマも場所もまだ何も決まっていない」とコメント。『ナイブズ・アウト4』に戻るには、別の新作の構想を固め、製作をしてからということになる。
その新作では、時代精神を捉える映画を目指すようだ。「こういう映画を作ることは、僕にとって、現代の瞬間に反応することでもあるんです。必ずしも時事ネタや政治ネタ、何かのカルチャーということではなくて、今この世の中で僕たちが何を感じているのかということ」と話すジョンソンは、「アメリカの空気感」を再現することを目指したいとも加えた。
「今は曖昧としているけれど、実際に着手するまでは曖昧なままにしておきたいんです」とも続けているジョンソン。『ナイブズ・アウト』のほか、『LOOPER/ルーパー』(2012)のような捻りの効いた物語の名手は、次に一体どんな手を繰り出すのだろう。
『ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッドマン』はNetflixで独占配信中。
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Source:Entertainment Weekly
























