『DEATH STRANDING』小島秀夫監督、革命的なホラーゲーム製作へ野心「すでにアイデアはある」

『メタルギアソリッド』『DEATH STRANDING』の小島秀夫監督が、「革命的な」ホラーゲーム製作への意気込みを語っている。このたび小島監督は、英国アカデミー賞で最高の栄誉とされるフェローシップ賞を受賞。英国映画テレビ芸術アカデミーのインタビューにて、かねてより示唆されてきた“新作ホラーゲーム”について語った。
2014年、小島監督はPS4向けホラーゲーム『P.T.』を発表。同作は延々と続く不気味な回廊をさまよいながら、仕掛けられた謎の数々を解き明かしていくという趣向で、密度の高い謎解き、圧倒的な恐怖から世界的支持を受けた。現在、小島監督は『P.T.』を「特別な作品」と語っている。
「究極的には、人間の恐怖は“未知”から生まれると思うんです。『P.T.』はそういう本質への反応を作るという実験だったので、(プレイヤーの)リアクションは予想通りでしたね。ティザー(予告編)としては大成功したと言えるでしょう。謎のスタジオが作った謎のゲームで、事前に告知や情報も出さなかった。恐怖を高めるための禁じ手を使ったわけです。あれは一度かぎり、二度と使えない方法です。」
2019年11月、小島監督はTwitterにて「最恐ホラー・ゲームでも創ろうかと思い、ホラー魂を呼び覚ますべく、怖い映画を少しずつ観ようかと」と投稿。ファンの間で大きな話題を呼んだが、今回のインタビューでも、小島監督は「いずれ新しいホラーゲームを作りたい」と明言している。「恐怖を生み出す革命的な方法で作りたい。みなさんがオシッコどころか大きい方も漏らしてしまうような。すでにアイデアはあります」。
最恐ホラー・ゲームでも創ろうかと思い、ホラー魂を呼び覚ますべく、怖い映画を少しずつ観ようかと。PTの時にムラシューに借りたタイ産最恐ホラー「THE EYE」。怖すぎて最後まで観れなかった映画。パッケージのスリーブ・ビジュアルが怖いので、今回は中身だけを借りる。果たして最後まで観れるのか。 pic.twitter.com/33xaCcZXLg
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) November 22, 2019
ちなみに、小島監督は「僕は怖がりなので、だからこそ他の人よりも怖いものを作れる自信があるんです」とも語っている。いわく、「暗闇だったり、暗いところで幽霊の影を想像したりするだけで怖くなってしまう。(アルフレッド・)ヒッチコックや(スティーブン・)スピルバーグの作品みたいな感じです」とのことだ。小島監督が手がける『P.T.』をしのぐホラー体験、実現を震えて待て…!
Source: BAFTA