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『クレイヴン・ザ・ハンター』はCGなしのガチンコアクション ─ オールロケのリアルな撮影

クレイヴン・ザ・ハンター
Photo by Dave CC BY-ND 2.0 https://www.flickr.com/photos/vintagehalloweencollector/3398229327

ソニー・ピクチャーズによる『スパイダーマン』スピンオフシリーズ最新作、『クレイヴン・ザ・ハンター(原題:Kraven the Hunter)』では、アーロン・テイラー=ジョンソンが主演を務めるほか、個性と実力に満ちた俳優陣が集結した。そのキャストのひとりであるアレッサンドロ・ニヴォラいわく、“グリーンバックを全く使うことなく”撮影したという。

主人公のクレイヴン・ザ・ハンターことセルゲイ・グラヴィノフは、コミックではスパイダーマンの宿敵として知られている。秘薬の力で驚異的な身体能力と五感を持ち、スパイダーマンを狩ることに執念を燃やす男だ。ヴェノムとモービウスにつづくクレイヴン・ザ・ハンター単独映画の撮影は、2022年3月に開始され、すでに終了済みと見込まれている。

2023年1月の米国公開に向けて編集中の本作で、“典型的な悪役”としてキャスティングされているというアレッサンドロ・ニヴォラ。メガホンをとったJ・C・チャンダー監督とは、『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2014)に引き続き仕事を共にした。同作で共演したクリストファー・アボットとも、『クレイヴン・ザ・ハンター』でタッグを再び組んでおり、「ある意味、同窓会のようなものでした」と、The Hollywood Reporterのインタビューに語っている。

マーベルをはじめスーパーヒーロー映画といえば、グリーンバックを使用した撮影が自然と多くなるものが、「J・Cはオールロケでの撮影を望んでいたんです」と、ニヴォラは説明している。スーパーヒーロー映画でありながらも、リアルなキャラクター表現にこだわり、「この映画における登場人物の身体能力も、より現実に即しています。人が飛び回ったりはしません。J・Cは、“これまで観たこともないような、ものすごいオリンピック選手”と表現していました」という。ニヴォラもまた本作の撮影で、「CGIを一切使わず、すばらしいキャラクターを演じることができて、グリーンバックを使う必要もなかった」そうだ。

どんな役を演じるのかはまだ公表できないというニヴォラだが、「私が肉体的に変身するのは映画の最後の瞬間だけで、典型的な悪役となっています」と説明。「この役には、実に興味深い複雑な心理や背景が描かれており、映画の中でタイムジャンプがあるので、冒頭の姿から大きく変化します」と続けている。

具体的なことまでは言及されていないが、ニヴォラふんするヴィランは、過去に起きた出来事により、悪へと転じてしまう人物なのかもしれない。またヴィランということはアクションを披露する可能性も高そうだが、CGなしのリアルなパフォーマンスにも注目したい。

本作の出演者にはほか、名優のラッセル・クロウをはじめ、「パム&トミー」(2022)のフレッド・ヘッキンジャー、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のアリアナ・デボーズらが登場する。脚本は『イコライザー』シリーズのリチャード・ウェンク、『アンチャーテッド』(2022)のアート・マーカム&マット・ハロウェイが執筆した。

『クレイヴン・ザ・ハンター(原題: Kraven the Hunter)』は、2023年1月13日に米国公開予定。

Source:The Hollywood Reporter

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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