外に出たら消滅する団地でサバイバルバトル、フランス発ホラー『ザ・タワー』4月12日公開決定 ─ 予告編&ポスター到着

ジェラルメール国際ファンタスティック映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭など世界の名だたるファンタ系映画祭へ出品され話題を呼んだ映画『La Tour(原題/英題:Lockdown Tower)』が邦題を『ザ・タワー』として2024年4月12日(金)に日本公開となることが決定した。あわせてポスタービジュアル、予告編も到着している。
様々な人種が住むフランスの団地。アシタンはある朝目覚めると、窓の外が“闇”で覆われていることに気が付く。その“闇”に物を投げ入れると物体は消滅し、体が触れるとその部分が鋭利な刃物で切られたように消えてなくなってしまう。テレビやラジオの電波は途切れ、携帯電話も圏外となっているが、なぜか電気と水道は使用可能だ。

原因不明の“闇”のせいで、建物の中に足止めされる団地の住民たち。外の世界と遮断され閉じ込められたままの彼らは、知り合いや人種ごとの小さなグループを形成していく。徐々に正気を失っていく彼らの間に争いごとが起こり始める中、彼らが選んだ“生きるため”の方法とは……?
フランスのある団地を舞台に突然出現した“闇”に翻弄される人々を描いた本作では、全てを飲み込んでしまう“闇”が特に大きな意味を持つという。飢饉、殺人、性差別、カニバリズム、人種差別、同性愛嫌悪、拷問。数々の恐ろしい出来事が起こるホラー映画として、現代のあらゆる暴力と恐怖の総合体となりうる作品だ。

今作で描かれているのは、相互扶助と分かち合いという楽観的なビジョンではなく、むしろ閉ざされた空間で互いを許容できない人間の冷酷な描写。受け入れがたいものを探求する恐怖の映画となっている。

監督のギョーム・ニクルーは、「“闇”の存在はいかなる救済も贖罪も描いていないし、道徳心はなく、許しを考慮することなくあらゆる物の消滅を遂行します。自らの存在目的、頑なに破壊以外の何ものにも敬意を払わない。すべてを虚空に返すために」と語っている。監督は今作での“闇”のことを光学的に直接観察できない正体不明の暗黒物質「ダークマター」と表現しており、この「ダークマター」は「ベンタブラック」という99%以上の光を吸収できる物質から着想を得ている。いわば、光を食い尽くす“闇”である。
『ストーン・カウンシル』や『この世の果て、数多の終焉』などのギョーム・ニクルー監督が、“闇”に覆われた世界で極限の状況に置かれた人間たちの狂気を大胆な発想で描くSFシチュエーション・スリラーがついに日本上陸。映画『ザ・タワー』は2024年4月12日(金)よりシネマート新宿ほかにてロードショー。
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