ラース・フォン・トリアー「キングダム エクソダス〈脱出〉」U-NEXTで配信 ─ 『ヨーロッパ』『エレメント・オブ・クライム』など計14作品も

鬼才ラースフォン・トリアー監督最新作「キングダム エクソダス〈脱出〉」が、U-NEXTで独占配信スタートとなった。
今やデンマークだけでなく、北欧を代表する巨匠となったラース・フォン・トリアー。カンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞など、輝かしい受賞歴を誇る一方で、観る者を挑発する作風で常に物議を醸してきた。
巨大病院で起こる数々の不可解な事件、謎の声に導かれ、世界は破滅から救われるのか。ラース・フォン・トリアー監督のフィルモグラフィの中でも、特異な存在となっている1990年代に制作されたドラマシリーズ「キングダム」の最終章となる「エクソダス〈脱出〉」。善良と思いきや狂気を感じさせる登場人物、荒唐無稽なのになぜか惹きつけられるエピソードの数々を交えて展開され、デンマーク本国で最高視聴率50%越えを記録。社会現象を巻き起こした。
ここ日本でも5時間弱の劇場用映画として2本にまとめられて公開され大ヒット。その後も、“ホラーの帝王”スティーヴン・キングが作品に惚れ込み、2004年にリメイク版『キングダム・ホスピタル』として米国で製作されるなど、世界中に多くの熱狂的なファンを生んだ傑作ホラーシリーズとなった。
しかし、主演俳優のエルンスト・フーゴ・イエアゴーをはじめ複数の出演者が亡くなったため、第2シーズンで制作は中止、未完のままとなっていたが、シリーズ最終章として25年の時を超えて完成。全話5時間以上を繋いだ「映画作品」にはオリジナルキャストも一部続投し、北欧を代表する豪華キャストが集結した。『キングダム Ⅱ』でステラン・スカルスガルドが演じた役のオマージュを演じる息子のアレクサンダー・スカルスガルドや、マッツ・ミケルセンの兄・ラース・ミケルセン、フォン・トリアー監督作品の常連でもあるウド・キアも参加。さらに、フォン・トリアーの盟友でもあるウィレム・デフォーもシークレットゲストとして出演している。1990年代に全世界を震撼させ、熱狂的ファンを生んだ伝説のホラーシリーズが、四半世紀を経て蘇る。
また、本作の配信開始にあわせ、日本初配信となる8作を含むラース・フォン・トリアー監督作計14作品も同日より配信スタート。第53回カンヌ映画祭パルムドールを受賞した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)、第49回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品『奇跡の海』(1996)、『ヨーロッパ』3部作など、映画界の異端児ラース・フォン・トリアーの作品を見逃すな。
ラース・フォン・トリアー配信開始作品
- 『キングダム エクソダス〈脱出〉』
- 『エレメント・オブ・クライム』★
- 『エピデミック~伝染病』★
- 『ヨーロッパ』★
- 『奇跡の海』
- 『イディオッツ』★
- 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
- 『ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦』★
- 『ドッグヴィル』★
- 『マンダレイ』★
- 『ボス・オブ・イット・オール』★
- 『アンチクライスト』
- 『メランコリア』
- 『ニンフォマニアック Vol. 1【ディレクターズ・カット完全版】』
- 『ニンフォマニアック Vol. 2【ディレクターズ・カット完全版】』
★は日本初配信作