マッツ・ミケルセン、死刑囚シェフ役で映画出演 ─ 「最後の食事」死刑囚との思いがけぬ絆を描く

“北欧の至宝” マッツ・ミケルセンが、「最後の食事」を意味する原題の新作映画『ラスト・ミールズ(原題:Last Meals)』に死刑囚のために料理をするシェフ役で出演することがわかった。米Varietyが報じている。

刑務所を舞台とする本作は、世界一悪名高い「オルトラン」をはじめとする高級料理を通して、罪の意識、死刑、贖罪の概念を探求する物語。監督を『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(2014)『ザ・ホワイトタイガー』(2021)のラミン・バーラニが務め、脚本を『Relay』のジャスティン・ピアセッキが担当。撮影は2025年後半にアイルランド・ダブリンで開始される予定だ。
ミケルセンが演じるのは、かつてホワイトハウスのシェフを務めながらも失脚し、今は死刑囚の食事を作る重警備刑務所の厨房で働くウォルター・カラット役。また、『LOGAN/ローガン』(2014)『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)のボイド・ホルブルックが、ハンガーストライキ中の死刑囚ジェフリー・リード役で出演する。
作中では、ウォルターが食事を拒否するジェフリーの行為に苛立ち、両者の対立は激化。しかし、ウォルターが直接ジェフリーと向き合ったことで、思いがけない繋がりが生まれる。ウォルターは彼の無実を信じるようになり、真実を突き止めようと決意する──。
本作について、ミケルセンは「時折、短所を探すよりも、キャラクターと雰囲気に完全に引き込まれる作品があります。判断を下さず、見る側に判断を迫るような作品。普通ではない状況に置かれた、ごく普通の人々が登場し、失われた夢、希望、贖罪、そして予期せぬものへの大きな愛に満ちている。『ラスト・ミール』はまさにそんな物語です」とコメントを発表している。

バーラニ監督は、「刑務所のシェフを題材とした映画は見たことがありません。このユニークな設定に加え、ついに、あらゆる役柄に魂と複雑さをもたらすマッツ・ミケルセンとコラボレーションする機会も得られました」とコメント。プロデューサーのレニー・タブは、「『ショーシャンクの空に』のように、鑑賞後も長く力強い余韻残すような映画」だと語っている。
本企画は2022年に初めて報じられ、当時は主演にデルロイ・リンドーが、監督にアデワレ・アキンヌオイ=アグバジェが起用されていた。その後、主演はサミュエル・ジャクソン、監督はアンドリュー・レヴィタスに交代するなど紆余曲折を経た末、現在の体制で本格的な制作が始動することとなった。
『ラスト・ミールズ』は、2025年5月のカンヌ映画祭でセールスが開始される予定。その後、秋頃にアイルランド・ダブリンで撮影開始となる。
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Source:Variety