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エドガー・ライト監督最新作『Last Night In Soho』予告編が米公開 ─ アニャ・テイラー=ジョイ主演、監督の新境地であるサイコホラー

トーマシン・マッケンジー&エドガー・ライト&アニャ・テイラー=ジョイ
Photo by https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Thomasin.jpg | Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9345815579/ | Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/29787633788/ | Remixed by THE RIVER

『ベイビー・ドライバー』(2017)などのエドガー・ライト監督最新作Last Night In Soho(原題)』より、待望の予告編が米国公開された。

エドガー・ライト監督にとって明らかな新境地を切り拓く作品となる本作。ユーモアとリズミカルなテンションに乗せながら、スペクタクルなアクションを届けてきた監督として知られるが、本作は自身初のサイコホラー/スリラーだ。

そんな本作の舞台となるのは、イギリス・ロンドンの中心部にある、かつては歓楽街だったソーホー。ファッションデザインに情熱を燃やす少女、エロイーズ(トーマシン・マッケンジー)が、1960年代に不思議にも迷い込んでしまい、自分にとっての“アイドル”である、ミュージシャンのサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)と出会う。ところが、そこは想像していた場所とは異なり、エロイーズは次第に不可解な出来事に直面していくことになる。

このたび公開された予告編は、サンディによるペトゥラ・クラーク「恋のダウンタウン」が流れる中、ファッションデザイナーになることを夢見る少女、エロイーズが田舎町から都会に上京する姿からはじまる。1960年代に興味津々の彼女は、その時代に取り込まれては、悪夢から醒めるように目覚めるのだった。現代と過去が幾度も時空を超えて交錯するにつれて、エロイーズが現実世界でも確かに影響を受けていることがうかがえる。

まるで幻覚を見ているかのような魅惑的な映像は次第に激しさを増し、バイオレンス色まで強まっていく。また監督は以前から、本作がニコラス・ローグ監督『赤い影』(1973)、ロマン・ポランスキー監督による『反撥』(1965)や、『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)から影響を受けていることを公言していた。その影響は、スタイリッシュな色彩や、ホラー/スリラーのテンションからも垣間見ることができるだろう。まさにかつてないエドガー・ライト監督映画だ。

出演者にはアニャ・テイラー=ジョイ&トーマシン・マッケンジーをはじめ、『オフィシャル・シークレット』(2019)のマット・スミス、『アタック・ザ・ブロック』(2011)のマイケル・アジャオ、『女王陛下の007』(1969)のダイアナ・リグ、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)のテレンス・スタンプ、『ナック』(1965)のリタ・トゥシンハムらが名を連ねている。脚本はエドガー・ライトとともに、クリスティ・ウィルソン・ケアンズが執筆した。『1917 命をかけた伝令』(2019)などで知られる逸材だ。

映画『Last Night In Soho(原題)』は、2021年10月29日に米国公開予定。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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