発売延期『The Last of Us Part II』デジタルリリースの可能性は ─ 最速かつ公平な方法を検討中

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて発売延期となった、PS4ソフト『The Last of Us Part II』のリリース方法についての検討が進められているという。 PlayStation Blogcastにて、クリエイティブ・ディレクターを務めたニール・ドラックマン氏が語っている。
2020年5月29日に発売が予定されていた『The Last of Us Part II』は、「現在の世界情勢において、ユーザーの皆様が期待されるゲーム体験を発売日までにお届けすることはロジスティクス等上難しいと判断いたしました」との理由から延期となった。ゲーム製作会社Naughty Dogは「ロジスティクスがコントロールできる状態にない」「全員が同時に本作を楽しんで欲しい」との声明を発表。あくまでも物流が原因であることを強調しており、「本作は完成間近で、最後のバグ修正中」だという。つまり、物流プロセスさえ解決すれば、予定通り販売に踏み切れるのかもしれない。それこそ“デジタル販売”という手も……。
ところがデジタル販売について、ニール・ドラックマン氏は以下のような懸念を明かしている。
「世界中どの国でもインターネット環境がしっかりと整っている訳ではないですよね? 本作を待ち望んでくださる人たちは世界中にいるでしょう。なので、どうするのが一番公平なのかを慎重に考える必要があるんです。もしも限られた人たちにしか提供出来なかったら、その他の人たちはどうなるのか。ですから、我々はあらゆる方法を検討している最中なんです。ファンのみなさんにいち早く届けられる一番の方法は何かって。ただ、結論にたどり着くのはそう簡単ではありません。日々変化する世界情勢がどうなっているのかも踏まえないといけませんね。」
『The Last of Us』は、ある日突然、人間を凶暴化させる寄生菌の感染拡大により荒廃したアメリカを舞台に繰り広げられる、三人称視点のアクションアドベンチャーゲーム。かつて娘を失った主人公ジョエルと、少女エリーのサバイバル劇を描く。続編『The Last of Us Part II』は前作から5年後が舞台となるが、その詳細はベールに包まれている。
Sources: PlayStation Blogcast, Comicbook.com