50歳の作家が少女を誘惑、『コンセント/同意』8月2日公開決定 ─ フランス中が戦慄した実話が映画化、予告&ポスター到着

フランス中を震撼させたベストセラー・ノンフィクションを完全映画化した映画『コンセント/同意』(原題:LE CONSENTEMENT)が、2024年8月2日(金)より全国公開されることが決定した。あわせて、日本版ビジュアルと予告編も到着している。
2020年1月、1冊の本が出版されフランス中が騒然となった。『同意』と題されたその著書は、芸術文化勲章まで受賞した有名作家ガブリエル・マツネフと14歳で性的関係を持っていた女性ヴァネッサ・スプリンゴラからの、いわば告発だった。
そこに記されていたのは、マツネフが彼女を含む多数の少女たちとの関係を作品の題材として利用した生粋の小児性愛者にもかかわらず、その歪んだ行為さえ文学として消費され礼賛すらされてきたという驚くべき実態。その反響は凄まじく、マツネフの著書を出版してきた老舗のガリマール社をはじめ、多くの出版社が彼の書籍の販売中止を決定した。国からマツネフへ支払われていた文学者手当も打ち切りが決定されるなど、文字通り国中を揺るがす事態に発展した。
本作はその衝撃の実話をもとに映画化され、公開されるやいなや大きな話題を呼んだ。特に若者たちの間では「今見るべき、知るべき作品」としてSNSでトレンド入りするなど、日に日に観客を増やし、公開2週目から前週を上回る観客数を動員。異例のヒットを記録している。
この度公開された本ビジュアルは、少女の顔の上半分が男の大きな手で隠された意味深なデザイン。彼女が現実から目を逸らすように男が仕向けているように見え、想像を掻き立てる官能的かつ緊張感みなぎるビジュアルに仕上がった。

また予告編では、孤独で大人びた少女ヴァネッサが、50歳の著名作家マツネフと出会い、周囲の反対に反発して惹かれ合う様子が美しい恋愛であるかのように描かれている。しかし、「彼女の信じたその愛は絶望に変わる」というコピーが示す通り、それは少女が小児性愛者のグルーミングの罠にハマっていく物語に他ならない。美しさを感じさせるが故に、より不穏で卑劣な手口が垣間見える予告編となっている。
映画『コンセント/同意』は2024年8月2日(金)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー。
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