Menu
(0)

Search

米レジェンダリーがソニーと配給契約、古巣ワーナーと離別へ

https://www.legendary.com/legendary-and-sony-pictures-announce-new-multi-year-worldwide-theatrical-film-distribution-partnership/

ハリウッド版『ゴジラ』 シリーズや『名探偵ピカチュウ』(2019)、『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)など製作の米レジェンダリー・ピクチャーズが、全世界映画配給について米ソニー・ピクチャーズと新たに複数年の契約を締結した。古巣ワーナー・ブラザースを離れる形となる。レジェンダリーが公式発表した。

レジェンダリーによる今後の新作映画の劇場公開は、中国を除く世界的にソニー・ピクチャーズが配給する。契約合意には、劇場配給に長期的な価値を見出す両社のコミットメントが一致したことが大きい。

ソニーは劇場公開だけでなく、ホームエンターテインメントやテレビ配給も担当。ストリーミング配信用の長編映画を製作・配信できる選択肢はレジェンダリーが保持し続ける。契約年数は明らかにされていない。

現在までにレジェンダリーの作品は、ワーナー・ブラザースが配給を行なってきた。発表によると、「2023年11月3日公開予定の『DUNE: PART TWO(原題)』を含む一部の既存タイトルは、ワーナー・ブラザース映画と引き続き取引を行う」とある。

レジェンダリーは以前、作品の配給方法について、ワーナーと対立したと伝えられた。2社の関係は『ダークナイト』3部作など歴史と成功に恵まれたが、ワーナーがコロナ禍でHBO Max同時配信戦略を取った頃より亀裂が生じた。

両社は2014年にも一度契約を終了し、レジェンダリーは米ユニバーサル・ピクチャーズとパートナー関係になったことがある。しかし同社下でヒットに恵まれず、再びワーナーの元鞘に帰ったことがあった。

『スパイダーマン』や『ゴーストバスターズ』といった長寿シリーズを有するソニー・ピクチャーズだが、決してドル箱タイトルを多く持つわけではない。同社にとってヒットメイカーのレジェンダリーは強力なパートナーとなることだろう。

また、配信作品に積極的なワーナーやディズニーとはやや異なり、淡々と劇場公開作を送り出し続けるという性質も、製作のレジェンダリーにとってはありがたい点だったと見られる。

あわせて読みたい

Source:Legendary

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly