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デヴィッド・フィンチャー監督、「ビールを手に取ろう」CM手がける ─ 「大切なのは一緒にいること」

lets grab beer
https://youtu.be/WDvNUJUVmGk

ビールを手に取ろう」。

『ソーシャル・ネットワーク』(2010)『Mank/マンク』(2020)などで知られるデヴィッド・フィンチャー監督が、ビールの存在意義を語りかける感動的なCM映像「Let’s  Grab a Beer」を手がけた。さすがはフィンチャー監督、たった1分半の短い映像で、ビールで紡がれる人間模様を繊細に映し出している。

本映像は、2021年2月7日(米国時間)に開催される米国最大のスポーツイベント「第55回スーパーボウル」のテレビ中継にて放送されるもの。毎年恒例、最大級の注目が集められる「スーパーボウル」に向けて、各企業がテーマを設定して思い思いのCM動画を製作している。

土砂降りの結婚式会場、疲労の溜まる職場、夜が更けた空港、誰もいないボーリング場、演奏終わりのコンサート会場、レストランの厨房…。時と場所は違うが、映像に出てくる人々は揃ってビールを手に取っている。そこには1人でビールを飲む人間の姿はなく、友人、恋人、家族、同僚同士が、まるでコミュニケーションツールよろしくビールを持つ。

悲しみ、喜び、懐かしさ、達成感。ビール片手にそれぞれの感情を他人と共有する人々の姿は、なんだか感動的。そして映像は、「ビールのためだけじゃない。大切なのは、人と一緒にいることだ」と記された文言と共に終わる。

シンプルながらも繊細に描かれた本映像の監督を務めたのは、鬼才デヴィッド・フィンチャー。映画やドラマ作品以外にも本作のようなCM作品や、マドンナ、エアロスミスなど大物アーティストのミュージック・ビデオを手がけてもいる。様々なシチュエーションで流れる美しい音楽は、フィンチャー監督と何度もタッグを組み、直近では『ソウルフル・ワールド』(2020)に参加したアッティカス・ロスが担当した。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。